HyperSnap8の使い方を掘り下げて紹介する「HyperSnap道場」シリーズ。
第6回は領域キャプチャで使用できるオプションについて解説します。
HyperSnap道場 第6回で学ぶこと
- 領域キャプチャオプションを事前に設定する方法
- キャプチャの縦横比(アスペクトレシオ)設定
- キャプチャの領域サイズ設定
領域キャプチャのオプション
前回はパン リージョンコマンドを使って同じサイズでいろいろな場所をキャプチャする方法を紹介しましたが、HyperSnap8にはそのほかにも、領域キャプチャに関するオプションがあります。
キャプチャ領域の形状を選ぶ
領域キャプチャを開始してから、範囲の選択途中で【S】キーを押すと、領域の形状を角丸の四角形や楕円形に変更できるのは、基本操作のところで紹介したとおりです。
しかし、選択の途中でなくても開始前に形状を指定することができます。
「Capture」リボンに並ぶボタンの中央にある「Region Setup」で、いちばん上のドロップダウンリストを開くと形状を選択できます。
初期設定では矩形("Rectangle")になっていますが、そのほかに角丸の矩形3タイプ("Small Round”、”Medium Round”、”Large Round”)と楕円(”Ellipse”)を選べるのは、キーボードショートカットによる切り替えと同じです。
キャプチャは矩形で行うのがほとんどだと思いますが、角丸や楕円でキャプチャしたいときはここで前もって選択しておきましょう。
キャプチャ領域の形を変更することで枠線の形も変化します。
しかしキャプチャした画像自体が角丸や楕円になるわけではなく、キャプチャされなかった部分は白で塗りつぶされます。
ドロップダウンリストで選んだキャプチャ形状は、いちどHyperSnap8を終了しても記憶されているので、次に起動したときもそのまま実行できます。
キャプチャ形状をダイアログボックスで選ぶ
領域キャプチャの形状は、設定ダイアログボックスでも指定できます。
[Capture Settings]ボタンをクリックして設定ダイアログボックスを開き、「Capture」タブに切り替えます。
”Default region shape"ドロップダウンリストで形状を選択してください。
ここの設定はリボンのRegion Setupと連動しています。
キャプチャ領域の縦横比を選ぶ
領域キャプチャの範囲はドラッグで自由に選択するだけでなく、縦横比(アスペクトレシオ)を固定してキャプチャすることもできます。
決まった縦横比でキャプチャしておくことで、Webページへの掲載やレイアウト作業のときに画像編集作業の手間が省けます。
縦横比を指定するには、「Capture」リボンに並ぶボタンの中央にある「Region Setup」で、中段のドロップダウンリストを開いてください。
初期設定では"Any”になっていて、これはどんな縦横比でもOK、つまりユーザーが選択した範囲(縦横比)でキャプチャするという意味です。
ドロップダウンリストを開くと1:1、4:3、16:9の3つの設定が並んでいます。
それぞれ横×縦の比率です。
縦横比(アスペクトレシオ)を固定して領域キャプチャを行うと、選択範囲を示すガイドラインの縦横比が一定になります。
まず始点をクリックし、次に終点を決めるためにマウスを動かすと、縦横比は一定のまま領域が拡大/縮小される形になります。
好みの縦横比をカスタム設定で追加する
ドロップダウンリストの中に希望のアスペクトがなかったら、メニューから[Customize]を選択します。
ダイアログボックスが現われてリストにアスペクトレシオが並んでいるので、[New(Insert)]ボタンをクリックして比率を追加してください。
- 比率の指定は横 : 縦の形で登録します
- 中央の記号は半角のコロン(:)です
- コロンの前後はスペースが入ってもかまいません
[OK]をクリックするとアスペクトレシオが追加されてドロップダウンリストから選べるようになります。
キャプチャ領域のサイズを選ぶ
縦横比だけでなく、キャプチャ領域のサイズそのものを固定してしまうこともできます。
このばあい領域を自由に選択するのではなく、始点をクリックするだけであとはキャプチャ範囲が自動的に決定されます。
操作感覚としてはスタンプのようにクリックして、切り抜く感じです。
「Capture」リボンに並ぶボタンの中央にある「Region Setup」で、いちばん下のドロップダウンリストを開くとサイズを選択できます。
初期設定では"Any”になっていて、これはどんなサイズでもOKつまりユーザーが選択した範囲でキャプチャするという意味です。
ドロップダウンリストには320 × 240、640 × 480、800 × 600の3つの設定が並んでいます。
それぞれ横×縦のピクセル数です。
サイズを固定して領域キャプチャを行うと、すぐに選択範囲を示す枠が現われます。
枠の大きさは一定で変更できないので、マウス操作で基準となる位置(通常は領域の左上隅)を供決めたら、あとはクリックするだけでキャプチャされます。
好みのサイズをカスタム設定で追加する
ドロップダウンリストの初期設定の中に希望のサイズがなかったら、メニューから[Customize]を選択します。
ダイアログボックスが現われてリストにサイズが並んでいるので、[New(Insert)]ボタンをクリックして比率を追加してください。
- サイズの指定は横 : 縦の形で登録します
- 中央の記号は半角のエックス(x)です
- エックスの前後はスペースが入ってもかまいません
[OK]をクリックするとサイズレシオが追加されてドロップダウンリストから選べるようになります。
ガイドを非表示にする
キャプチャ領域を指定しているときに出るガイドは【F1】キーで非表示にしたり、拡大表示だけにすることができました。
ふだんからガイドそのものがいらないときは「Capture Settings」ダイアログボックスの”Region”タブでShow help and zoom area during region capture
このチェックボックスがオフでも、キャプチャ領域の選択中に【F1】キーを押せばすぐにガイドと拡大表示を呼び出せます。
キャプチャ後の加工を減らしてくれる
領域指定でキャプチャ範囲の縦横比やサイズを指定することで、キャプチャそのものよりはそのあとの加工・編集が楽になります。
Webサイト用や社内教育用マニュアルなどで図版をたくさん使うとき、キャプチャサイズや縦横比が統一されているほうがキレイに見えるし、そのための加工がいらなければ作成の手間が省けます。
Windows10の切り取り&スケッチにはこういった機能がないので、HyperSnap8を使うのは大きなアドバンテージになるでしょう。
HyperSnap8の概要について知りたかったら
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筆者ことFukuzumiが長年(20年以上)に渡って使っている、シェアウェアのスクリーンキャプチャソフトHyperSnapについて紹介します。 一時期日本語版がリリースされていましたが、現在ではなくな ...
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