HyperSnap8の使い方を掘り下げて紹介する「HyperSnap道場」。
第5回は「パン リージョン」について解説します。
HyperSnap道場 第5回で学ぶこと
- パン リージョンと領域キャプチャの違い
- パン リージョンの操作方法
- パン リージョンの補助機能
この記事の目次
場所を移動して領域キャプチャを繰り返す
パン リージョン(”Pan Region”)は、直前に実行した領域キャプチャとは違う場所を、同じサイズでキャプチャするというHyperSnap8独自の機能です。
つまり、画面上のいろんな場所をキャプチャしつつ、キャプチャ画像のサイズはすべて統一されています。
ふつうの領域キャプチャだとそのつど領域を指定するので、毎回領域の大きさが違うのが当たり前ですが、パン リージョンを使えば常に大きさが一定なので、あとから画像編集ソフトで加工する必要がありません。
キャプチャする領域(リージョン)を自由に動かせる(パン)のでパン リージョンというわけです。
使い分けのポイント
パン リージョンはいってみれば、領域キャプチャのリピートです。
ふつうのリピートでは実行のたびに領域の選択が必要ですが、パン リージョンをつかえば場所の移動だけでサイズは固定となります。
逆に毎回キャプチャ領域の大きさ、形を変えたいときはふつうのリピートコマンドを使いましょう。
パン リージョンの使い方
パンリージョンコマンド
パン リージョンを使えるのは、ふつうの領域キャプチャを実行した直後です。
「Capture」タブのいちばん左、上からふたつめがパン リージョンのボタンです。
領域キャプチャの下なのですぐにわかりますね。
キーボードショートカットは、【Ctrl】+【Shift】+【P】です。
「Pan Regionの頭文字"P"」と覚えましょう。
まず領域キャプチャ
まずはふつうに領域キャプチャを実行します。
詳しくは前回の記事を参考にしてください。
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続いてパン リージョンを実行する
[Pan Region]ボタンをクリックすると、前回キャプチャした領域と同じ場所にキャプチャ範囲のガイドラインとなる枠線が現われます。
この枠線の大きさは、直前に実行した領域キャプチャのサイズなので変更できません。
領域の左上には、マウスポインタの位置を示す十字があります。
この十字を基準にキャプチャ範囲を決めます。
マウスを動かすと領域のガイドラインが移動するので、次にキャプチャしたい領域へ移動しましょう。
左ボタンをクリックすると、キャプチャされます。
続けてパン リージョンでキャプチャする
パン リージョンは連続して実行できます。
連続実行するときは、直前にパン リージョンでキャプチャした位置からスタートします。
キャプチャの補助機能
パン リージョンでも、領域キャプチャ同様の補助機能が使えます。
- 【Esc】キーでキャンセル
- 矢印キーで領域を1ピクセル単位で移動、【Shift】併用で10ピクセル移動
- 【X】、【Y】キーで移動方向を横、縦に制限
- 【Tab】キーで基準(十字カーソル)の位置を変更
- 【+】キーで十字カーソルの表示/非表示を切り替え
- 【S】キーで領域の形(矩形、角丸、楕円)を選択
- 【W】キーでガイドラインの太さを変更
一定サイズで手早く連続キャプチャ
パン リージョンを繰り返し使えばいつも同じ大きさでキャプチャできます。
もし、領域キャプチャを使って毎回同じサイズでキャプチャしようと思ったら、キャプチャ範囲のサイズを暗記してそのつど微調整することになるので、手間もストレスもたいへんです。
Webページや印刷物で使う画像のサイズをキャプチャの時点で統一しておけば、レイアウトや加工が簡単になります。
HyperSnap8ならではの機能なので、ぜひ活用してください。
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