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FreeFileSyncを使った基本的なフォルダー同期方法

FreeFileSyncは名前のとおり無料で使えるフォルダ間のファイル同期ツールです。

ふたつのフォルダーを登録してボタンをクリックすると、フォルダーの内容が同じになるようにファイルをコピーしてくれるから、初歩的なバックアップ用としてお奨め。

まずはユーザーインターフェイルと基本的な使い方をマスターしましょう。

 

フォルダー同期の基本操作

フォルダーを登録する

同期を行うにはまずその対象としてふたつのフォルダーを登録しましょう。

ここではコピー元となるフォルダーをソース、コピー先のほうをターゲットと呼びます。

表記について

同期のばあい、厳密にいうとどちらのフォルダーもコピー元になる可能性がありますが、一般的にはあるフォルダーの内容を別のフォルダーへコピーすることが多いので、わかりやすさを重視してコピー元、コピー先と表記しています。

 

フォルダーの登録はドラッグ&ドロップやフォルダーツリーからの選択で行います。

左右に並んでいるリストの上にそれぞれ「ドラッグ&ドロップ」と書かれたエリアがあるので、ソースとなるフォルダーを左側、ターゲットの方を右側のほうへ登録してください。

 

またそれぞれの[参照]ボタンをクリックして選択してもかまいません。

FreeFileSync フォルダーの登録

ソースとターゲットを指定する

FreeFileSync フォルダー登録状態

ソースとターゲットを登録したところ

 

ソースとターゲットを比較する

次に、ソースとターゲットの内容をチェックして同期を行うファイルを確認します。

ツールバー上の[比較]ボタンをクリックすると、左側にソースフォルダー、右側にはターゲットフォルダーの内容が表示されます。

ターゲットフォルダーを初めて使用するときは、もちろん右側のリストは空っぽです。

FreeFileSync フォルダーの比較

[比較]ボタンをクリックする

 

ソースフォルダーの中で、もし同期が不要なファイルがあれば、リストの間にあるグリーンの[+]ボタンをクリックしましょう。

グレーの[-]ボタンに代わったら、同期対象から除外されます。

FreeFileSync 除外ファイルの指定

同期したくないファイルがあれば指定する

 

 

同期を実行する

準備が終わったら右上の[同期処理]ボタンをクリックして、同期を開始します。

同期処理には、両方向、ミラー、更新、カスタムの3タイプがあり、どの設定になっているかは[同期処理]ボタンの下に表示されています。

初期設定では「両方向」になっているはずです。

詳しい設定については、別の記事で改めて紹介します。

FreeFileSync 同期の実行

[同期処理]ボタンをクリックする

クリックすると確認のメッセージが現われます。

開始]をクリックしましょう。

FreeFileSync 確認メッセージ

[開始]をクリックする

 

処理がスタートすると進行状況を表すグラフが表示されます。

上のグリーンのグラフがファイル容量、下の青紫のグラフが処理したファイルの数です。

一時停止や完全停止もできます。

FreeFileSync 進捗状況

進行状況が表示される

 

 

同期結果の確認

処理が終わるとリストの内容が更新されます。

今回の例では、ソースフォルダーのファイルのうち3つを除外したので、ターゲットにはコピーされませんでした。

除外した3つのファイルだけがソースのリストに残っています

FreeFileSync 同期処理後

処理が終わるとリストが更新される

 

ただしこれでは、ターゲットの方に正しくコピーされたかどうかわかりません。

そこでウィンドウの中央下にある[]のボタンをクリックします。

このボタンは、左右のリストで一致したものを表示するときに使います。

FreeFileSync 処理結果

一致したものを表示する

 

最初はボタンがグレーなので、一致したものを表示しないという設定になっています。

除外したファイルしか表示されていなかったのはそのためです。

 

]をクリックしてボタンの色が黒くなると一致しているファイルも表示されるので、ターゲットにファイルがコピーされたことがわかります。

さらに右側のグリーンの[]をクリックすると、まだ同期していない(除外設定した)ファイルが非表示になります。

FreeFileSync 不一致ファイルの非表示

一致しないファイルを非表示化

 

同期設定を管理する

**FreeFileSyncでは、同期に使用するソースとターゲットの組み合わせをいくつも登録してカンタンに使い分けることができます。

 

新規の組み合わせを登録する

フォルダーの組み合わせを新たに設定するには、左ペインのいちばん上にあるボタンのうち、左端の[新規]をクリックします。

これで、フォルダーの指定やリストがクリアされて、新たな設定を行うことができます。

FreeFileSync 新規設定

新たなセットを作成する

 

過去に使用したフォルダを選択する

過去にすでに使用したことのあるフォルダーは履歴に残っているので、ドロップダウンリストから選択できます。

FreeFileSync フォルダーの履歴

履歴から過去に使ったフォルダーを選択

 

フォルダーの組み合わせを新規に保存する

ソースとターゲットの組み合わせを設定したら、名前を付けて保存しておきましょう。

左ペインのボタンのうち右からふたつめの[別名保存]をクリックすると設定に名前を付けて保存できます。

FreeFileSync セットの保存

ソースとターゲットのセットを保存

 

保存先に適当なフォルダーを指定し、同期設定情報をファイルとして保存します。

同期設定にはわかりやすい名前を付けてください。

設定ファイルの拡張子は".ffs_gui"となります。

FreeFileSync セットのファイル名指定

わかりやすいファイル名をつけて保存する

 

同期設定を保存すると、左ペインの上のリストに名前が表示されます。

FreeFileSync 登録したセット名

保存したセット名が表示される

 

保存した設定を切り替える

複数の同期設定を保存したばあい、リストから選択することでカンタンに同期設定を切り替えられます。

FreeFileSync 設定の切り替え

保存した同期設定を切り替える

 

設定を更新する

すでに登録済みの同期設定でフォルダーを変更するばあいは、左ペイン上部のボタンのうち中央の[保存]ボタンをクリックしましょう。

FreeFileSync 設定の上書き保存

既存の設定を更新して上書き保存

 

フォルダー同期でファイル管理の時間短縮に

FreeFileSyncを使った基本的な同期操作の紹介は以上です。

これでだいじなファイルをカンタンにバックアップできるようになりました。

次回は、もう少し踏み込んでいろんな同期方法の設定、複数のフォルダーを対象にしたバックアップ、フィルター設定などを紹介します。

ぜひみなさんもFreeFileSyncをつかってファイル管理にかける時間を節約しましょう。

 

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