デジカメ写真内のExif情報をWindowsで消去する方法については前回の記事で紹介しましたが、この方法にはふたつの弱点があります。
ひとつは、すべての情報を消せるわけではないこと。そしてもうひとつは、たくさんの画像ファイルがあったときにまとめて消去できないことです。
このふたつの弱点を解消するには、Exif情報を削除する専用ツールを使います。
今回は、Free EXIF Eraserという、無料ソフトの入手方法と使い方を紹介します。
英語版のソフトですが、使い方はシンプルなので心配はいりません。
この記事の目次
Free Exif Eraserを入手する
Free EXIF Eraserのサイトにアクセスします。
ページを下の方へスクロールしていくと、スクリーンショットのさらに下にDownloadというセクションがあります。
そこにアーカイブファイルへのリンクがふたつあります。
ひとつは32bit版Windows用、もうひとつは64bit版用です。
お使いのWindowsに合わせてどちらかをクリックしてください。
クリックするとファイル保存用のダイアログボックスが現われますから、適当なフォルダーを選んでアーカイブファイルを保存しましょう。
アーカイブを展開する
アーカイブファイルをダウンロードしたフォルダーでファイルを選択します。
右クリックでコンテクストメニューから[解凍]を選び、適当なフォルダーに展開してください。
Free EXIF Eraserにはインストーラーがなく、展開したファイルの中には実行用ファイルがひとつあるだけです。
今回は64bit版をダウンロードしたので、実行ファイルはexiferaser64.exeという名前です。
そのまま実行することもできますが、実行用のフォルダーを作ってそこに移動しておくといいでしょう。
ショートカットを作成してスタートメニューに登録しておけば便利です。
ポータブルアプリケーション
インストーラーがなく、DLLファイルなども使用しないので実行ファイルだけUSBメモリなどに入れておき、持ち歩いて実行することもできます。
EXIF情報を削除してみよう
起動するととてもシンプルなウィンドウが現われます。
このウィンドウでデジカメ画像が入ったフォルダーを指定すると、画像に記録されているExif情報だけを消去してくれます。
フォルダーを指定する
Directoryというテキストボックスの右にある[Select]ボタンをクリックすると、フォルダーの参照ダイアログボックスが現われるので、デジカメ画像が入っているフォルダーを選択してください。
ドラッグ&ドロップでもフォルダー登録できる
もうひとつの方法として、Free EXIF Eraserのウィンドウへエクスプローラーからフォルダーをドラッグ&ドロップすることもできます。
このとき注意してほしいのが、ドロップできるのはフォルダーだけだという点です。
画像ファイルをドロップしてもなにも起きません。
つまり、Exif情報を削除したいファイルをいくつか選んでドロップするという使い方はできないということです。
処理できるのはあくまでフォルダー単位なので注意してください。
Exif消去を実行する
デジカメ画像が入ったフォルダーを登録したら、あとはウィンドウ左下にある[Erase]ボタンをクリックするだけです。
開始すると処理経過が表示されますが、よほど大量に画像を処理するのでなければ、たいていは一瞬で終了します。
ウィンドウの下半分は処理の経過と結果が表示されます。
この画像だと"Scanned files”(処理した画像ファイルの数)が65なのに対して”Cleaned exif"の値が0なのできちんと消去できたのか心配になりますが、"Files with no exif"はちゃんと65になっています。
念のためプロパティを確認してみましたが、きちんと消去されていました。
また、プロパティ画面から手作業で消去したときには消去されずに残っていたカメラの絞り値や露出時間などは、Free EXIF Eraserではきちんとすべて消えています。
サブフォルダーの処理とバックアップ作成
Free EXIF Eraserにはふたつのオプション(チェックボックス)があります。
ひとつはErase in subdirectoriesで、選択したフォルダーの下にさらにサブフォルダーがあるばあい、そのサブフォルダー内の画像もExif消去の対象とします。
これは最初からチェックボックスがついているので、不要なばあいはチェックを外しておきましょう。
もうひとつはBackup original filesで、Exif情報を消去しないオリジナルのファイルをバックアップします。
こちらのオプションは初期状態ではオフになっているので、バックアップを残しておきたいときはチェックしましょう。
フォルダー単位での処理という点は注意しておこう
このようにFree EXIF Eraserを使えばカンタンにExif情報を削除できます。
ただし注意したいところがひとつあります。
それは、処理したいファイルの指定がフォルダー単位だという点です。
Exif情報を消去したいファイルだけを選んで実行することはできません。
指定したフォルダの中身全体が処理されるので、削除したくないファイルが含まれていないように確認が必要です。
専用のフォルダーを作って、処理したいファイルだけそこにまとめておいて実行するなどの配慮が必要でしょう。
バックアップオプションを使うのもひとつの手ですが、そのばあいは間違ってオリジナルファイルのほうをSNSに投稿したりしないように気をつけてください。
EXIF EraserでExif情報を一括消去 - まとめ
- 画像内のExif情報をまとめて一気に消去する
- 処理したいファイルはフォルダー単位で指定する