Rexiferはデジカメ写真に記録されているExif情報を利用してファイル名を一括変更するツールです。
デジカメ写真用に特化しているので、画像データを整理したい人にお薦めです。
この記事の目次
Exif情報をフル活用するリネームソフト
これまで紹介してきたお~瑠璃ね~むやFlexible Renamerはファイルの種類を問わずに使える汎用的なツールでした。
それに対してRexiferはデジタルカメラで撮影した写真の整理に特化しているのが特徴です。
このため、リネームのパターンをそのつどいろいろ変更するというよりは、いちど決めたパターンをずっと固定して使用するといった使い方に適しています。
既存のファイル名を加工するというよりは、Exif情報を使って新たにファイルをつけなおすという感じでしょうか。
リネームに使用できる情報は豊富に用意されていますが、それをどのように組み合わせてパターンを作るかはユーザーに任されています。
すぐにリネームに使えるフォーマット(リネームのパターン)が2種類用意されていますが、どちらかといえばフォーマットの定義方法を覚えるためのサンプルといった印象です。
自分の好みに合わせたフォーマットを定義して使ってください。
Rexiferのダウンロードとインストール
Rexiferはフリー(無料)で使える、Windows用のオンラインソフトです。
作者であるZONE氏のWebサイト”ZONE-WEB"やベクターのソフトライブラリからダウンロードできます。
最新版を手に入れるにはZONE氏のサイトからダウンロードするのがいいでしょう。
ダウンロード
"ZONE-WEB"でRexiferのページへアクセスします。
ページを下のほうへスクロールしていくとダウンロード用に大きなバナーがあります。
クリックしてアーカイブファイルをダウンロードしてください。
インストール
アーカイブファイルはZIP形式なので、Windows10で直接扱えます。
ダウンロード先のフォルダーを開いて、"rexifierxxxxxx.zip"(xxxxx部分はバージョン番号)を右クリックし、コンテクストメニューから[解凍]を選んで、アーカイブを展開します。
アーカイブファイル内にはインストーラーはないので、実行ファイルRexifer.exeをダブルクリックすればすぐに起動できます。
実際に使うときは、アプリケーション用のフォルダーに移動し、ショートカットを作成してスタートメニューやデスクトップに置いておくといいでしょう。
ショートカットをスタートメニューに登録する方法については別の記事を参照してください。
ユーザーインターフェイスと基本操作
画面は3ペインスタイル
Rexiferのウィンドウは大きく3つに分けられます。
いちばん左がフォルダーを選択するためのツリービュー。下の方にはファイル形式を指定するためのフィルター設定があります。
中央はファイルリストで、左ペインで選択したフォルダー内のファイルを一覧表示します。もちろんフィルターオプションで指定されたものだけが表示されます。
リネームしたいファイルがあったら、チェックボックスをクリックしてマークします。
右のペインはリネームに関するオプション設定です。
といっても、リネームのパターンを指定するのではなく、補助的なオプションになります。
右ペインのいちばん下には[ファイルリスト表示]というボタンがあり、中央のペインでファイルをチェックすると利用可能になります。
フォルダー内のファイルを選択する
フォルダー内の画像ファイルを選択するばあい、ツールバーの[フォルダ選択]を使用します。
左ペインのツリーでフォルダーを選択すると、その中のファイル一覧が中央のリストに表示されるので、リネームしたいものをチェックしてください。
[ファイルリスト表示]ボタンをクリックすると、リネーム実行用のウィンドウが別に現われます。
選択したファイルだけを登録する
別の方法もあります。
ツールバーの[ファイル選択]をクリックするとファイル選択ダイアログボックスが現われます。
リネームしたいものをクリックで選択して[開く]ボタンをクリックすると、リネーム実行用のウィンドウが現われます。
そのほかに、エクスプローラーからファイルをドラッグ&ドロップする方法もあります。
ウィンドウ中央のリストエリアに選択したファイルをドラッグ&ドロップすると、同じようにリネーム実行用のウィンドウが現われます。
リネームを実行する
実行用ウィンドウには、元のファイルの名前やリネーム後の新しいファイル(プレビュー)が表示されています。
リネームのパターンはリストの上の使用フォーマットというエリアに表示されています。
これについては別の記事で詳しく紹介します。
リネーム後のファイル名に問題がなければ[実行]ボタンをクリックしてください。
次の図は、フォルダー内で選択した一部のファイルだけをリネームしたところです。
リストが更新され、リネームが行われたことがわかります。
写真の整理専用だったらコレ
ここまで紹介してきたとおり、Rexiferでは、リネーム処理のパターンを指定するためのドロップダウンリストやメニューがありません。
また、文字列の検索や置換用テキストボックスといったものもありません。
実は、変換パターンはメインウィンドウ上の「フォーマット」というフィールドに書かれているのですが、メタ文字だけなので、どんな指定になっているのかパソコン初心者だとさっぱりわからないでしょう。
そこで次回は、ユーザーが自分でフォーマットを指定する方法を紹介します。
変換パターンの指定方法がわかれば、フォーマットに直接キー入力して自分だけのオリジナルパターンをつくることもできます。
汎用型のリネームソフトに比べるとリネームの自由度は見劣りしますが、毎回決まったパターンで画像を整理するのにはお薦めです。