Flexible Renamerでは、ファイルに保存されているメタ情報をもとに、ファイル名を一括変更できます。
オフィス文書に含まれるタイトルや作成者、デジカメ写真の撮影データ、音楽ファイルのアルバムタイトルやアーティスト名などを元にファイル名をつけてくれます。
ファイルのメタ情報とは
デジカメで撮影した写真には、撮影日時のほかにカメラのメーカーや機種名、絞りやシャッター速度などの撮影情報などが含まれています。スマートフォンのカメラで撮影した写真だったら、撮影場所のGPS情報(ジオタグ)なども含まれます。
同様に音楽ファイルだったら、曲名、アーティスト名、アルバム名、ジャンル名などが含まれている場合があります。
このようにファイル内のデータそのものではありませんが、いっしょに記録されている付加的な情報のことを一般的にメタ情報といいます。
ちなみに、デジタル写真に記録されているメタ情報はEXIF、MP3ファイルに含まれるメタ情報はID3タグといいます。
Flexible Renamerでは、これらのメタ情報を取り出してファイル名に付けることができます。
たとえばデジカメ写真のばあい、カメラの機種名をファイル名にすることでどのカメラで撮った写真かすぐにわかるし、使用したレンズの焦点距離や絞りの値などでリネームするのもカンタンです。
ファイル名を見れば、撮影日時やカメラの設定がわかるので写真のチェックが格段に楽になりますね。
「タグ・リネーム」タブの設定項目
Flexible Renamerでメタ情報を利用したリネームを行うには、「タグ・リネーム」タブを使います。
「タグ・リネーム」タブの「ターゲット」リストには以下のようにファイルのタイプが表示されています。
- ミュージック
- 写真
- イメージ
- ビデオ
- ドキュメント
ファイルタイプを選ぶと、すぐ下の「ファイルの種類」には関連するファイルの拡張子が表示されます。
ミュージックだったらmp3やwma、写真の場合はjpgやjpe、tifなどが関連するファイルです。
もしリネームに不要なファイル形式があったら、チェックボックスのマークを外しておきましょう。
その下の「書式」で、ファイル名に使用するメタ情報を指定します。
[タグ一覧]ボタンをクリックすると、メニューがポップアップしてメタ情報のリストが現われるので、ファイル名に使いたいものを選んでください。
次の図では、デジカメ写真のファイル名としてメーカー名、測光モード、絞り値の3つを指定しています。
複数のメタ情報を指定するときは、タグ一覧のメニューから連続して項目を選べばOKです。
ここではタグ(メタ情報)の区切りが分りやすくなるように、途中に手作業で"_"(アンダースコア)記号を入力しています。
ただし、これだけでは同じ名前のファイル名がたくさんできてしまう可能性があります。
そこで元のファイル名を残したままにしておくか、撮影日の情報を入れる、新たに連番を振るといった追加の情報が必要です。
連番を振るときは[タグ一覧]のメニューから[その他の書式]を選択してください。
サブメニューの中に「1桁連番」から「4桁連番」の項目があるので、どれかを選んで連番を指定します。
音楽ファイルのばあいも同様に、アルバム名やアーティスト名、トラック番号、曲名などのメタ情報を使ってリネームできます。
メタ情報を活用してファイルを整理しよう
このようにメタ情報を使ってリネームすることで、ファイル名がより分りやすくなります。
ただし、メタ情報が記録されていないファイルもあるのでその点は注意してください。
オーディオCDから自分でリッピングした音楽ファイルなどは、自分でメタ情報を入力する必要があります。
デジカメ写真のばあい、撮影したオリジナルデータには必ず情報がはいっていますが、そこから加工した写真についてはメタ情報が消されてしまうことがあります。
Flexible Renamer タグ・リネーム - まとめ
- ファイルに記録されているメタ情報をもとにリネームできる
- メタ情報は[タグ一覧]メニューで指定する
- メタ情報が含まれていないファイルもあるので注意