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Chromeのデフォルト検索エンジン設定には制限がある

Google Chromeのデフォルト検索エンジン設定には制限がある

Google Chromeではデフォルト検索エンジンを変更することができますが、実際には制限があって自由に検索エンジンを登録できるわけではありません。

むしろキーワード入力で検索エンジンを使い分けたほうが自由度が増します。

そこで今回は、デフォルト検索エンジン変更のやり方と、その制限について紹介します。

 

デフォルト検索エンジンとは?

いまどきのWebブラウザは、Yahoo! JAPANやGoogleのような検索サービスのサイトにいちいちアクセスしなくても、アドレスバーのところに検索したい語句(キーワード)を入力するだけで、すぐに検索結果を表示してくれます。

このときに使われる検索エンジンがデフォルト検索エンジンです。

つまり、どの検索エンジンを使うか特に指定しなかったときに自動的に優先で使われる検索エンジンということになります。

オムニバー

ちなみにアドレスバーにはサイトのURLを入力するだけでなく、キーワード検索や過去にアクセスしたページの記録(履歴)、ブックマークに登録したページなども検索できる多目的ツールになっているためオムニバーなどと呼ばれることもあります。

 

Google Chromeのデフォルト検索エンジン

Google ChromeはGoogleが提供しているWebブラウザですから、デフォルト検索エンジンはもちろんGoogleに設定されています。

でも、日本では昔からYahoo!の人気が高く、検索といえばYahoo!という人もまだまだ多いようです。

さらにYahoo!以外の検索エンジンを使いたいという人もいるでしょう。

そんな人のために、Chromeでは好きな検索エンジンをデフォルトに設定して使えるようになっています。

といっても、実際には自由に選べるわけではなく、登録済みの4つの中から選択します。

デフォルトに設定できる検索エンジン

  • Google
  • Yahoo! JAPAN
  • Bing
  • Baidu(百度)

 

 

デフォルト検索エンジンの設定

デフォルト検索エンジンの設定項目は、実際にはアドレスバーで使用される検索エンジンという名前です。

アドレスバーで使用される検索エンジンは前記の4つで、これ以外をユーザーが自由に選択(登録)することはできません

その代わりに、検索機能をもつサイトにいちどアクセスするとそれを自動的に記録してくれるので、以後はそのサイトのドメイン名を入力するだけでカンタンに検索エンジンを切り替えて使えます。

 

検索エンジン設定画面を開く

デフォルト検索エンジンをGoogle以外に切り替えるには、Chromeのメニューから設定画面を開きます。

ツールバーのいちばん右端にある縦に3つ並んだドットをクリックしてメニューを開き、中から[設定]をクリックします。

Chromeのメニュー

Chromeのメニューを開く

設定画面が現われたら、左ペインに並んでいるメニューから[検索エンジン]をクリックします。

検索エンジン設定

メニューから検索エンジンを選択

 

アドレスバーで使用される検索エンジンを変更

「検索エンジン」の設定画面が出たら、いちばん上にある「検索エンジン」グループの中にあるアドレスバーで使用される検索エンジンGoogleになっているのを確認して、ボックス上をクリックするか右端にある黒い▼をクリックします。

デフォルト検索エンジン

アドレスバーで使用される検索エンジン

ドロップダウンリストが開くので、デフォルトで使用したい検索エンジンを選択します。

デフォルト検索エンジンのドロップダウンリスト

ドロップダウンリストで検索エンジンを選ぶ

 

検索エンジンの管理

登録されている4つの検索エンジン(Google、Yahoo! JAPAN、 Bing、百度)のうち、いらないものがあれば削除できます

アドレスバーで使用される検索エンジンの下には検索エンジンの管理という項目を開きます。

検索エンジンの管理

「検索エンジンの管理」を開く

「検索エンジンの管理」画面に切り替わると、まず上の方に既定の検索エンジンというグループがあり、4つの検索エンジンがリストに登録されています。このリストがデフォルト検索エンジンに指定できる4つです。

各検索エンジンの右端にはメニューボタン(縦に並んだ3つのドット)があり、[編集]、[削除]、[デフォルトに設定]の3つのコマンドを使えます。

ただし、初期の既定(デフォルト)検索エンジンであるGoogleについては[削除]と[デフォルトに設定]のふたつは表示されません。

デフォルト検索エンジン

既定の検索エンジンは削除できない

その他の検索エンジンでは、3つのコマンドを使用できます。

新たにデフォルト検索エンジンを設定すると、その検索エンジンについては[削除]と[デフォルトに設定]のふたつが使えなくなります。

デフォルト以外の検索エンジン

デフォルト以外であれば削除可能

 

[追加]コマンドに注意

既定の検索エンジンリストの右下には[追加]というボタンがあります。

このボタンについては注意が必要です。

検索エンジンの追加

検索エンジンの追加に注意

これは既定の検索エンジンを追加するものではありません

たとえばWikipediaをデフォルトエンジンにしたいと思っても、追加はできません。

よく見るとわかるように、この[追加]ボタンは既定の検索エンジンではなく、その下のその他の検索エンジン用です。

先ほど補足で紹介したように、アドレスバーにドメインを入力するとデフォルトの4つの検索エンジンを使い分けることができますが、この[追加]ボタンはそのための検索エンジンを追加するのに使います。

ただし、OpenSearchに対応したWebサイトにアクセスすれば自動的に検索エンジンが登録されるので、この[追加]ボタンを実際に使うことはあまりないでしょう。

 

デフォルト検索エンジンにこだわらないほうがいい

紹介してきたとおり、Chromeのデフォルト検索エンジンに指定できるのはすでに登録済みの4つだけで、ユーザーが自由に追加することはできません。

その代わりに、OpenSearch対応のサイトであれば自由にアドレスバーから検索できるので、ぜひそちらの機能を活用してください。

検索がもっと自由にできるようになりますよ!

 

Chromeのデフォルト検索エンジンについてのまとめ

  • Chromeのデフォルト検索エンジンに設定できるのは4つだけ
  • ユーザーが自由に追加することはできない
  • キーワード入力での検索エンジン切り替えを活用すべし

 

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