- 4K UHDで外部レコーダーに出力されるのは4:2:2 8bit
- 本体優先記録モードでも4:2:2 8bitで収録できる
となると、それを受ける外部レコーダー側の収録フォーマットはどれがいいんでしょ?
今までこのような高画質での収録はやったことがなく、まったく知識がありません。コマッタ・・・
そこで、最低限のことだけでもと思ってとりあえずコーデックについて調べてみました。
この記事の目次
Apple ProResで収録するばあい
そこでAppleのサポートページでProResの紹介を探してみると、こんなのがありました。
Apple ProRes 422 HQ
Apple ProRes 422 の高データレート版です。Apple ProRes 4444 と同程度の高い映像品質を保ちますが、4:2:2 イメージソース向けです。ビデオポストプロダクション業界で広く使われており、シングルリンクの HD-SDI 信号で伝送できる最高品質のプロ仕様の HD ビデオを視覚的にロスレスに維持します。このコーデックは、10 ビットピクセル深度のフルワイドの 4:2:2 ビデオソースをサポートしながら、デコードと再エンコードを繰り返してもビデオを視覚的にロスレスに維持します。ターゲットデータレートは、1920 × 1080、29.97 fps のソースで約 220 Mbps です。
Apple ProRes 422
高品質の圧縮コーデックで、Apple ProRes 422 HQ の利点をほぼすべて備えていますが、データレートは Apple ProRes 422 HQ の 66 % のため、マルチストリームのリアルタイム編集でのパフォーマンスは上回っています。ターゲットデータレートは、1920 × 1080、29.97 fps のソースで約 147 Mbps です。
Apple ProRes 422 LT
Apple ProRes 422 より圧縮率の高いコーデックです。データレートは Apple ProRes 422 の約 70 %で、ファイルサイズは 30 %小さくなっています。このコーデックは、ストレージ容量およびデータレートが限られている環境に最適です。ターゲットデータレートは、1920 × 1080、29.97 fps のソースで約 102 Mbps です。
ほかにもProRes 4444とか4444XQとかあるようですが、ATOMOS NINJA Vの設定画面上で選べるのは、ProRes RAWとProResのふたつ。そしてProResの中でさらに圧縮率の違いからHQ、422、LTの3つ選べます。
というわけなので、上で引用した3つぐらい押さえておけばよさそうですね。
Wikipediaによるとこの3つはいずれも、4:2:2 10bit対応で圧縮率の違いらしいなので、4:2:2 8bitのソースを受けるには充分です。
なおAppleが出しているホワイトペーパーによると、10bitの最高画質を得るには422HQまたは422を使用するようにと書かれています。
コーデックがProRes のばあい圧縮設定はHQで撮るのがいちばん圧縮率が低く高画質となるようです。
1TBのSSDでは、4K UHDで23.98fpsの場合、HQで約3時間の収録が可能です。422になると、約4時間27分となります。
ATOMOS NINJA VではこのほかにProRes RAWも指定できますが、XF400側がRAW出力に対応しているわけではないので、宝の持ち腐れというよりただのムダでしょう。
DNxHR/DNxHDで収録するばあい
DNxHRは4K UHD用、DNxHDがFHD用のコーデックです。
DNxHRの圧縮設定はHQX/HQ/SQ/LBの4つ、DNxHDでは220x/220/145/36の4つを選べます。
ProResでのHQとDNxHRのHQ(DNxHDなら220)の収録可能時間は同じなので、圧縮レベルも似たようなものだと想像されます。
ProRes 422とDNxHRのSQ(DNxHDなら145)を比べた場合、収録時間はぴったり同じではありませんが、がほぼ同等といえます。
ただし、いちばん圧縮率の高いレベルで比べるとProRes LTとDNxHR LBでは、後者のほうが倍以上収録できるので、より圧縮率が高いと考えられます。
また、HQXとHQの違い(DNxHDの場合は220xと220)ですが、WikipediaやAvidが公開している資料によると前者のカラー深度が10bitなのに対し、後者は8bitとなっています。
XF400の4K出力は8bitなので、あえてHQXや220xを使う必要はないでしょう。
仕様上ぴったりなのはDNxHR HQ
こうして比べてみると、XF400の外部出力仕様(4K 29.97fps時 4:2:2 8bit)にいちばんマッチングするのは、4K UHD ならDNxHR HQ、FHDだったら DNxHD 145のようです。
まずはこの設定で試してみようと考えています。