今回は外部レコーダーでの録画に関する設定についてのメモです。
使用する機材
今回は、ビデオカメラXF400とATOMOS NINJA VをHDMIケーブルで接続しての外部レコーディングを予定しています。
ビデオカメラ
ビデオカメラにはキヤノンXF400を使います。
先日から記事で繰り返し紹介してきたとおり、高性能なAFや4ch録音可能なオーディオ機能が特徴の業務用ビデオカメラです。
外部レコーダー兼モニター
ATOMOS NINJA Vは高精度な外部モニタ兼レコーダーです。
ビデオカメラ本体のメモリーカードとは別に、外部レコーダーに動画を記録することで、万が一メモリカードが不調だったときの保険になります。
また、モニターとしても優秀です。
野外の強い日光でもくっきり見える、ビデオカメラのモニターより画面サイズが大きいため細部までわかりやすい、などのメリットがあり撮影時のピントのチェックや、撮影後の確認などにも活躍します。
- 記録用SSD(NINJA V付属のMaster Caddy 2に装着して使用)
その他
そのほかに、ビデオカメラとレコーダーをつなぐためのHDMIケーブルが必要です。
- カメラ側 HDMI タイプC端子(HDMI-mini)
- NINJA V側 HDMI タイプA端子(スタンダードサイズ)
RECトリガーのための設定
ビデオカメラとATOMS NINJA Vを組み合わせると、カメラ側で録画のスタート/ストップにNINJA Vの録画も連動してくれます。
- ビデオカメラ側での録画スタートと同時にレコーダーで録画開始する。
- ビデオカメラ側のメモリカードとNINJA VのSSDに同時に記録。
NINJA Vの入力設定
RECトリガーを使って録画するための、NINJA V側の設定です。
録画画面>Input設定>TRIGGER設定
TRIGGERをTimecodeに設定してON
トリガー設定について
TRIGGERをHDMIにしたばあい、カメラ側で録画開始するとNINJA Vでもタイムコードが走るが実際には録画は行われていないので注意。
録画が行われているときはRECボタンが停止用に変化していると同時にモニターの外枠が赤くなるのでわかる。
XF400の記録設定
RECトリガーを使って録画するための、XF400側の設定です。
メニュー>記録設定(3ページめ)
HDMIタイムコードをON
タイムコードモードはPRESET
タイムコードランはREC RUN
外部レコーディング専用設定
XF400の内蔵メモリカードを使わず、外部レコーダーでのみ録画することができます。
- 最高画質(FHD 4:2:2 10bit)での記録が可能になる。
- 録画スタート/停止はレコーダー側でのみ操作。
NINJA Vの入力設定
外部レコーディング専用かどうかに関わらず、NINJA Vの最高画質で録画するばあい、コーデックを設定します。
録画画面>Record設定>CODEC設定
CODECをProRes RAW
COMPRESSIONをProRes RAWまたはProRes RAW HQ
XF400の記録設定
XF400側では、外部記録専用モードに切り替える必要があります。
メニュー>記録設定(1ページめ)
本体/外部記録を外部記録専用(HDMI)
メニュー>記録設定(3ページめ)
外部記録信号形式を3840×2160 59.94P YCC420 8bitまたは1920×1080 59.94P YCC422 10bitに
外部レコーディングのフォーマット
設定項目から見て、4K UHDでは10bit出力はできないもようで、FHDのときのみ10bit出力ができます。
4Kのばあい、59.94P 4:2:0 8bitと29.97P 4:2:2 8bitが選べます。
この点についてはカタログチェックしている段階では気づかず、4Kで10bit出力できるものと思い込んでいました。
外部記録専用となるため、ビデオカメラ本体のRECボタンは無効。
RECランが効かないため、レコーダー側での録画/停止操作のみとなる。