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タスクアイコンにラベルを表示してわかりやすく

Windowsのタスクバーは、複数のアプリケーションを同時に起動しておいて使い分けるためのしくみです。

もともとタスクバーには、起動しているアプリケーションの名前やウィンドウ名がラベルとして表示されていましたが、Windows8以降は表示がなくなってしまいました。

昔のようにタスクバーにラベルを表示する方法を紹介します。

タスクバーはウィンドウの切り替えに使う

Windowsパソコンでは、アプリケーションを起動しているとき、言い換えると何かのウィンドウが開いているとき、デスクトップのいちばん下のところに、そのウィンドウを表すアイコンが表示されています。

この部分をタスクバーといいます。

Windowsのタスクバー

Windowsのタスクバー

タスクというのは、この場合何らかの作業で使っているウィンドウのことで、そのタスクを表すアイコンが並んでいるからタスクバーです。

なぜタスクバーがあるかというと、ウィンドウの切り替えをカンタンにするためです。

たくさんウィンドウを開くと、どんどん上に重なってしまうのでいちばん下にあるウィンドウを使いたいと思っても、重なったウィンドウをいちいち動かして下のウィンドウを探していたら手間がかかります。

そこで、タスクバーにもウィンドウのアイコンを表示させておかば、デスクトップ上の重なり順に関係なくすぐに目的のウィンドウを選べるというわけです。

そしてタスクバーに並んでいる、ひとつひとつのウィンドウのアイコンをタスクアイコンといいます。

逆にいうとタスクアイコンを表示する場所だからタスクバーということですね。

タスクアイコンにはもともとラベルがあった

ウィンドウのほとんどは、いちばん上にタイトルバーキャプションバーと呼ばれるところがあって、多くの場合「開いている文書名+アプリケーション名」が表示されています。

これで、文書の中を見なくてもどんな内容か分かるようになっているわけです。

そしてタスクアイコンのほうにも限られた文字数ですが、同じように文書名やアプリケーション名を表示していました。これでタスクバー上でもどのウィンドウか区別しやすくなります。

しかし、Windows8の頃から、同じアプリケーションのウィンドウはひとつにまとめてグループ化されるようになり、これによってタスクバー上ですぐにラベルを確認することはできなくなりました

タスクアイコンの結合(グループ化)

複数のウィンドウをひとつのアイコンで表示

このように変更された背景には、たぶんパソコンの搭載メモリ量が大きくなったことがあると考えられます。

搭載しているメモリ量が多くなったことでたくさんのアプリケーションを同時に立ち上げて使えるようになった結果、タスクバーにもたくさんのアイコンが並ぶようになりました。

アイコンの数が増えるとひとつひとつが小さくなってラベルに表示できる文字の数が減り、読みづらくなります。だったら、同じアプリケーションで開いているウィンドウはひとつのアイコンにまとめることで、タスクバーをスッキリさせようという考えです。

もちろんこれだとラベル名での区別ができません。そこで登場したのがタスクバーのプレビュー表示です。

タスクアイコンの上をマウスでポイントしたときウィンドウのプレビューが表示されるので、ウィンドウ上にどんな文書を開いているのか縮小イメージで確認できます。

縮小イメージの上をマウスでポイントすると、こんどはチップヘルプにラベルが現れて文書名やアプリケーション名がわかるという2段構えになっています。

2段構えでわかるのは親切なんですが、そのためにはマウス操作が必要だからちょっとずつですが手間は増えてしまいます。

ふだん、あまりウィンドウを開かない人にとっては、むしろウィンドウをグループ化しないで昔のようにひとつひとつのタスクアイコンを表示してくれたほうが使いやすいんです。

そこで、Windowsにはタスクアイコンをグループ化しないためのオプションも用意されています。これで以前と同じようにラベルが表示されます。

タスクバーにラベルを表示させよう

step
1
[Windowsの設定]画面を開く

[スタート]メニューから[設定]をクリックします。

step
2
[個人用設定]をクリック

個人用設定

個人用設定を開く

step
3
[タスクバー]をクリック

タスクバーを選択

左のメニューで[タスクバー]を選択

step
4
タスクバーボタンの結合オプションを変更する

[タスク バー ボタンを結合する]というグループでドロップダウンリストを開いて、その中から「結合しない」を選択します。

タスクアイコンを結合しない

「結合しない」を選択する

これでウィンドウごとにグループ化することなく、それぞれのウィンドウがタスクアイコンとして表示されます。

結合していないタスクアイコン

タスクアイコンが結合されていない状態

なおこのほかにも「タスク バーに入りきらない場合」という設定もあります。

タスクアイコンには基準の大きさ(横幅)があり、アイコンの数が増えてくると少しずつ横幅を狭めて多くのアイコンを表示しようとします。

でも幅が狭くなるとその分ラベル名に表示できる文字数が減って読みにくくなっていきます。そこで、タスクアイコンの数が増えてタスクバーに入りきらなくなってきたら自動的にグループ化しようというのがこの設定です。

なお、タスクアイコンのグループ表示をしない(結合しない)ようにしても、ウィンドウのプレビュー表示は有効です。アイコンをマウスでポイントするとプレビューの縮小イメージが表示されます。ラベル名のチップヘルプ表示も同様です。

タスクアイコンを大きくする

もしタスクバーのアイコンが小さくて見づらいときは、少しサイズを大きくすると見やすくなります。

[タスクバーの設定]画面で「小さいタスク バー ボタンを使う]がオンになっているので、これをオフにすれば少しアイコンサイズが大きくなります

タスクアイコンを大きくする

タスクアイコンを大きくする

なお、このとき厳密にいうとスタートボタンやクイックアクセスのアイコンも大きくなるのですが、その一方システムアイコンのほうは変化がありません。

大きくなったタスクアイコン

タスクアイコンが大きくなる

カスタマイズでタスク切り替えがさらに便利に

タスクアイコンへのラベル表示は、人によってはすぐにウィンドウを判別できて便利だし、逆に表示できるアイコン数が減って不便と感じる人もいるでしょう。

だいじなのは、どちらかに決めてしまうのではなく、自分の好みに合わせて使い分けられるところです。今回紹介した方法も、ぜひ覚えて使い分けてください。

ちなみにタスクアイコンを結合(グループ化)しない設定にしておいて、さらに以前紹介したOpen-Shellを入れると、かなりWindows7以前のユーザーインターフェイスに近くなります。

昔のWindowsの方がなじんでいて使いやすかった方は、こちらも併せて試してみましょう。

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