切り取り&スケッチとマイクロソフトホワイトボード。どちらも定規を使ってきれいな線を引くことができます。
でも、このふたつの定規には微妙な違いがあるのです。
この記事の目次
切り取り&スケッチの定規は回転場所が自由
切り取り&スケッチは、Windowsの画面をキャプチャした画像に絵を描くツールで、そのツールとして定規があります。
定規を使うには、切り取り&スケッチ画面の上側にあるツールバーで[定規]アイコンをクリックします。
定規の中央には角度を示すゲージがあります。定規を回転させることで、斜めの線をキレイに引くことができます。
回転させるときは、定規の適当なところにマウスポインタを持っていきマウスのホイールを回転させます。タッチスクリーンの場合は、二本指で動かします。
なお、切り取り&スケッチはキャプチャした画面に絵を描くのが本来の目的のためか、定規の長さは、画面の横幅いっぱいが最大です。
このため、定規を回転させて斜めにしたりドラッグで移動すると、定規が画面の端まで届かないことがあるので注意しましょう。
ホワイトボードの定規はドラッグ移動してから回転
マイクロソフトホワイトボードは、真っ白のキャンバスに自由に絵を描くツールで、思いついたイメージを手描きでさっと書き残すような使い方に適しています。
定規は手描き入力モードのツールバーの中にあります。
定規の中央には切り取り&スケッチと同じようにゲージがありマウスホイールの回転で角度を変えることができます。
ただし切り取り&スケッチとは違い、マウスポインタで指示したところを中心に自由に回転させることはできません。
そのかわりに定規そのものをドラッグして角度ゲージがある位置を変えることで、そこを中心に回転できるようになっています。
ひとつ注意が必要なのは、マウスポインタが定規の上にあるときはホイールの回転で角度が変わり、ポインタが定規から外れると画像サイズの拡大縮小に切り替わるというところです。
定規を回転しているうちにポインタが定規から外れると急に倍率が変わってしまうので注意しましょう。
さらにホワイトボードの定規は無限に伸びているので、常にキャンバスの端まで届きます。斜めにしたからといって切り取り&スケッチのように端までとどかなくなるようなことはありません。
実用上大差はないけどできれば統一してほしい
このようにふたつの定規は同じような機能に見えて、回転のしかたが微妙に異なっています。
切り取り&スケッチは定規の上ならどこでも自由に回転できるかわりに、中央の角度ゲージは常に中央で動きません。
それに対してマイクロソフトホワイトボードの定規は、どこでも自由に回転させることはできませんが、定規そのものをドラッグすることで中央のゲージの位置を動かすことができるので、そこが回転の中心になります。
このため実用上の不満はあまりありません。
ただし、どちらか一方の使い方しかしらないと、もう一方を使うことになったときに最初はちょっととまどいそうです。
個人的な意見としてはホワイトボードの定規のほうが使いやすいので、できたら統一して欲しいところです。
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