Catalystは6つのアンプモデルを搭載し、ブーストやエフェクトの機能を備えた多機能デジタルアンプです(ファームウェアアップデートでアンプモデルは12になりました)。
一方、アンプ本体の多機能ぶりに比べると、オプションのフットスイッチはできること限られているのが大きな不満でした。
しかし、ファームウェア2.0ではカスタマイズ機能が強化されたおかげで、多少使えるようになっています。
Line6 Catalystのオプションフットスイッチ
CatalystおよびCX用にはLFS2という専用フットスイッチがオプション設定されています。
画像を見ていただけばわかるとおり、シンプルな2スイッチでチャンネル切り替えとエフェクトのオン/オフのみです。
これではあまりに自由度が低いので興味がなかったんですが、今回調べてみたらCXの登場に伴ってカスタマイズ機能が少し強化されているのがわかりました。
過去に投稿されたYouTube動画で確認したところ、Catalyst Edit上でフットスイッチ2だけカスタマイズができたようですが、CXではフットスイッチ1もカスタマイズが可能です。
そこでファームウェアアップデートした私のCatalystを調べたところ、同様にカスタマイズが可能でした。
MIDIコントローラーも対応だが
話はちょっと横に逸れます。
CatalystはLFS2のほかにMIDIコントローラーにも対応していますが、ボトムグレードの60はUSBポート経由の接続となるため注意が必要です(上位モデルのCatalyst100や200は5ピンのMIDI端子搭載)。
パソコンと接続してMIDI信号を送るのには問題ありませんが、ライブステージのようにパソコンを使用しない場面では、MIDIのホスト機能を備えたコントローラーでないと接続できないようです。
このへん詳しくないので間違っていたら済みません
ホスト機能をもつMIDIコントローラーは限られているし、別途ホストアダプタを用意するのもめんどうなのであまり踏み出せないでいました。
上の画像はXSONICのAirStepというモデルです。
MIDI端子でのケーブル接続、Bluetooth接続、フットスイッチ増設なども対応した高機能モデルですが、それだけに3万円以上します。ギグをやるわけでもなく使用頻度はあまりないのに、なかなかこの値段は出せません。
新ファームウェアのオプション設定をチェック
さてそこで、Catalystの新しいファームウェアです。
アプリのグローバル設定(Global Settings)メニューを開くと次のようなメニューがでてきます。 いちばん右側の”MIDI Channel”の下に、FS1とFS2というアイコンがありました。
ファームウェアアップデート以前はこれがFS2だけだったようです。
クリックするとメニューが開きます。
まず、FS1のメニュー。
続いてFS2のメニュー。
というわけで、ブーストやエフェクトのバイパス、チャンネルA/Bの切り替え、タップテンポ、プリセットバンクのアップダウンができることがわかりました。
私の場合、曲の途中で音色をどんどん変えるようなことはこの先もたぶんないので、ブーストのオン/オフ切り替えとタップテンポぐらいがあればいいかなと思っています。
ファンクション | FS1 | FS2 |
---|---|---|
チャンネルA/B切り替え | ✔ | ✔ |
エフェクト1 バイパス | ✔ | ✔ |
ブースト バイパス | ✔ | ✔ |
エフェクト2 バイパス | ✔ | ✔ |
エフェクト1&2 バイパス | ✔ | ✔ |
ブースト&エフェクト1 バイパス | ✔ | ✔ |
ブースト&エフェクト2 バイパス | ✔ | ✔ |
タップテンポ | ✔ | ✔ |
プリセットバンクをアップ | ✔ | ✔ |
割り当て可能な機能を並べてみたところ、なぜかスイッチ1と2で項目の並び順が違うものの、内容は同じでした。プリセットパンクがアップのみでダウンがないのは気になります。
ちなみにアンプモデルはアップデートで追加されたArchetype Clean MODとGrammatico GSG、Ventouxの3つが好感触。
特にGrammatico GSGについてはいろいろ知りたくて実機のレビュー動画を探しては音をチェックしています。どうやら伝説的なブティックアンプDumbleを参考に作られたモデルのようですね。
私のばあい、好みの音楽ジャンルが狭く、コレ一台あればアンプモデルの切り替えはいらなそうなので、「これだったらフットスイッチふたつで充分だろ」といったところです。