コミュニティスペースみたいな小規模スペースで、弾き語り演奏するような使い方を想定してテストしてみました。
簡易PA的に使えるか試してみよう
Spark MiniについているAUX INジャックを使ってマイク音声を入力してみます。
入力にはZOOMのハンディレコーダー H8を使いました。持ち運びが容易な簡易ミキサーという想定です。
付属のX-Yマイクで拾った音をステレオミニのLine Out端子から出力し、Spark Miniの AUX INにつなぎます。
さて、この接続ですが結論からいうと使い物になりません。
音声の遅れが大きすぎます。
AUX INだからアナログ入力したものを内部でミックスしていると思っていたんですがどうも違うようです。
まるでディレイを掛けたか、広い野外スペースで遠方からの反響が返ってきたときのように音声が遅れます。
つまり、ギターを演奏しながらそれに合わせて歌うみたいな使い方はムリ。
逆にいうと、AUX入力した音源に合わせてギターを弾くには問題なさそうです。実際、そういう使い方しか想定していないんでしょう。
Line6 Catalystでもやってみた
ちょっとがっかりだったんですが、調子に乗って最近買ったLine6のCatalyst 60のAUX入力でもやってみましたた。
Catalystのアンプ部分はデジタル処理(ギタープロセッサ Helixと同等のモデリング)だし、AUX INについて取扱説明書の記述は「MP3プレーヤーまたはその他のオーディオソースを使用し、直接(未処理のまま)アンプのスピーカーへ送るための補助入力」となっています。
そこでスピーカーユニット自体はギターアンプ用ではなくFRFR(Flat Range, Flat Response)タイプかそれに準ずるくらいのニュートラルな特性なんだろうとにらんでトライ。
幸いこちらは遅延なく出力できます。
ただ、どうもマイク音声が濁っている気がしたんですが、念のためYouTube動画の音を出してみたら、そちらは特に問題を感じませんでした。単なる気のせいでしょうか。
Line6 Spider V20 MkIIでもやってみた
ここまで来たら乗りかかった舟ってことで、セコハン屋に売り払うつもりで梱包してあったLine6のSpider V20 MkIIでも試してみました。
この機種はAUX INはないんですが、代わりにというかアコースティックギターなどを鳴らすためのポジションがあり、専用アプリでさらにカスタマイズすればアンプモデルやキャビネットモデルを通さない音を出すことができます。
だったら逆にギターサウンドはどうやって出すのかという点については、マルチエフェクターやスマホアプリなどでアンプシミュレーターを通しておけばOK(のはず)。
ちなみにZOOMのハンディレコーダーH8は6系統の入力が可能。H8自体にもアンプシミュレータをいくつか搭載しています(ただしサンプリング周波数が44.1kHzの時しか使えません)。
で、テストの結果ですが、動作はするが実用にはちょっとという感じです。
H8付属のX-Yマイクだとちゃんと音が出るんだが、ダイナミックマイクからの音は小さすぎて、アンプボリュームをフルアップ付近まで持って行かないとろくに聞えない始末。
結果、ホワイトノイズまみれで音楽演奏処ではありませんでした。AUX入力とはかなり特性が違うんでしょう。
もちろんH8の入力レベルゲージはしっかり振れていて、その上での話です。
というわけでダイナミックマイクが使えないのでは、H8とSpider V20 MkIIの組み合わせを簡易PAに使うのはムリでしょう。
予定通り売却して、次の機材資金に充てようと思います。