周辺機器

キヤノン製プリンタ MG5730のヘッドを取り外してみた【トラブル対策】

年末に年賀はがきを印刷していたら途中でエラーが発生し印刷ができなくなりました。

 

原因はヘッドの劣化で修復はできませんでしたが、ヘッドの取り外しや清掃を経験できたので紹介します。

なおプリンターの機種はキヤノンのMG5730。5色インクの独立タンクモデルで、インクカートリッジの型番は黒が370、カラー(シアン、マゼンタ、イエロー)が371となります。

 

エラーの内容

トラブル発生時にプリンターのディスプレイに表示されたメッセージは、「修理の依頼が必要なエラーが発生しました」といったものです。

この時点では具体的なサポート番号(トラブルの種類ごとに割り当てられている)は表示されていませんでした。

 

これだけでは状況がよくわからないので、とりあえず定番の応急処置としてプリントヘッドを水洗いしてみましたが解決には至りませんでした。

プリンタエラー表示

ヘッド丸洗い後にサポート番号が表示された。

 

プリントヘッドの外し方

キヤノン MG5730のプリントヘッドを取り外す方法について紹介します。

 

まず、トップカバーを開けてインクタンクを取り外しておきます。

 

続いて、ヘッドを取り付ける部分(印刷時に左右に動くところ)を、筐体前面の切り欠き部分に合わせて移動します。

MG5730 ロック解除ポジション

切り欠きがあるところまでヘッドを移動する。

 

インクカートリッジを装着する部分のフレーム(インク色がプリントされているパーツ)を手前に引き出すと、プリントヘッドを固定しているロックが解除されます。

MG5730 プリントヘッドロック解除

手前に引き出すとロックが解除される。

 

続いて奥に指先を入れ、プリントヘッドの真ん中あたりにあるプレートをつまんで、手前に転がすような感じで引き出すとヘッドが外れます。

このプレートはインクカートリッジを装着するための仕切りですが、真ん中の仕切りだけやや大きいのでつまみやすくなっています。

 

MG5730 ヘッドの取り出し

仕切り版をつまんで手前に転がすように引き出す。

 

ポイント

人差し指と中指で挟むようにつまみ、手前に転がすような感じでやれば簡単に外れると思います。

 

取り外したヘッドの奥側に電子接点があります。

 

MG5730 ヘッド接点部分

奥側に電子回路の接点がある。ほとんど汚れていなかった(写真は清掃後)。

 

 

クリーニング後の変化

インクジェットプリンタのトラブルでいちばん一般的なのはヘッドの目詰まりなので、とりあえず洗ってみることにしました。

インクを吹き出すノズルはデリケートなので、落したりしないように注意しながら、ぬるま湯に浸して煽るように振ると、インクが流れ出します(水溶性の染料系インクなので)。

 

MG5730 ヘッド吐出部分

下側にインクの吐出ノズルがあるので傷つけないように洗う。

 

お湯を取り替えながらなんどか洗い、しっかり乾燥させてから取り付けてみたところ、エラーメッセージの内容が変わり具体的なトラブルが明らかになりました。

 

サポート番号1403で「プリントヘッドの種類が違います。正しいプリントヘッドを装着してください。」というもの。

もちろん、取り外したヘッドを元通りに装着しているんだから、ヘッドの種類を間違うわけはありません。

 

そこで接触不良を疑い、接点復活剤をしみこませた綿棒で拭いてみましたが症状は改善せず。

ということで回路の劣化で正常に認識できなくなったものと判断しました。

 

 

接点のマスキングは効果なし

キヤノン製プリンタのヘッド関係トラブルでは、いくつかの接点を絶縁することでエラーが解消されたという情報も見かけます。

接点のうちいちばん上の、右から2および3番めをマスキングするというのが代表的でそのほかにも、いくつかの例が見つかったので試してみましたが、結果はどれもだめでした。

 

そもそも今回の症状がヘッドの誤認識なのでこれで動くようになるとは思っていませんでしたが、案の定というところです。

 

で、次のプリンターは?

というわけで、今回試した対策ではトラブルの解消には至りませんでしたが、ヘッドの交換方法や丸洗いでのクリーニング方法を知ることができました。

オークションサイトなどでは、ヘッドを入手できることもあるようなので、もし同様のトラブルに見舞われたら探してみるのもいいのではないでしょうか。

 

さて、今回はここまで。次回は新たに購入したプリンタについて紹介します。

 

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