ふだん使っているギターアンプ(Line6 Spider V20 MkII)の設定をいじりなおしてみたら、実在のモデルを持たないLine6オリジナルのアンプに気に入ったモノが見つかりました。
実在のアンプをモデルに作られたものでは、Matchless DC-30とFender Small Tweedがこれまでお気に入りだったんですが、それよりさらに気に入っています。
そこで、元ネタについてなにか情報がないか調べてみたら、重要な情報をヤマハのサイトで発見しました。
https://faq.yamaha.com/jp/s/article/J0006503
オリジナルアンプの元ネタはなんだ?
今回発見したアンプモデリングは、Line6 JTS-45という名前です。
似たような名前で思い当たるのは、マーシャル最初のアンプJTM-45ですが、アプリ(Spider Remote)のアンプリストではブリティッシュではなくアメリカンのカテゴリに入っているのが不思議でした。
そこでこの名前で検索を掛けてみたら、ヒットしたのが先のページです。
そこを見るとJTS-45のところにはこう書かれていました。
Line 6 JTS-45 – 初期Marshall®アンプのデザインはFender® Tweed Bassman®の回路をベースとしているため、JTV45のプリアンプとトーンスタックを取り外して、それを‘58 Tweed Bassman®で鳴らしたらどうなるだろうと考えました。グラインド感とパンチがあり、誰もが楽しめるトーンが得られています。
つまりマーシャルの回路(フェンダーBassmanが元)にBassmanのキャビネットを組み合わせたもの、というわけです。
なるほど、Tweed系の音が気に入っている私の好みに合うわけです。
ちなみにこのモデリングを選ぶと、実にふくよかでテレキャスタータイプのソリッドギターを弾いているのにかなりエアー感が感じられます。
AmpliFiシリーズとSpiderシリーズのモデリング
今回発見したページには、ほかにもLine6製モデリングアンプの情報が列挙されています。
Spider シリーズのアンプを使っていて、アンプの元ネタがわからなかったら、このページを見ればたぶんぜんぶ載っているんじゃないかと思います。
実は当該ページのタイトルでもわかるように、このリストはLine6のAmpliFiというギターアンプシリーズのものです(AmpliFiシリーズはすでに生産完了)。
しかし、私の使っているSpider V20 MkIIでもこのアンプモデルがそのまま受け継がれているようでした。
実はこのSpider V(ブイではなくローマ数字の5)シリーズも、ローエンドのV20 MkIIとひとつ上のV30を残すのみで、それより大型のモデルは生産完了になっています。
これから入手する機会はあまりないとは思いますが、もし中古品を購入するようなことがあったら参考にしてください。
ギターアンプの主力はすでにCatalystシリーズに移っているようですが、以前のモデルとは設計思想が大幅に違うので注意が必要です。
ワイヤレスシステムや外部コントローラーのスイッチ類まで使えなくなったのはなぜなんでしょう。
工場出荷状態にリセットするには
Line6 Spiderシリーズのギターアンプを中古で入手したばあい、アンプ内の設定(パッチ)がカスタマイズされている可能性があります。
その音が気に入れば問題ないのですが、自分好みのサウンドが出せなかった場合は、ファクトリーリセット(工場出荷時の初期状態に戻す)を行いましょう。
リセット方法についてはLine6.com(英語サイト)のサポートコミュニティに情報が掲載されているので、そこで探してみましょう。
ちなみにSpider V20 シリーズでは、アンプ本体のFX2とFX3ボタンをいっしょに押しながら電源をオンにし、さらにその後、[SAVE]ボタンを押すという手順になっています。
以前この方法でリセットできたんですが、あらためてやってみたらできなくなっていました。
詳しく調べたところ、YamahaのFAQに正しい情報があったので、紹介します。
Line6 Spider Vシリーズ ファクトリーリセット情報
V20のばあいは、FX1~3を同時押ししたままさらに[SAVE]を押し、ボタンを放すとリセットされます。