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SnagItはキャプチャ操作の柔軟性が魅力

SnagItでスクリーンショットを作成する方法を紹介します。

他の画面キャプチャソフトに慣れた方だと、初期設定のままではややめんどうに感じるかもしれませんが、ちょっと使って見ればすぐに慣れるでしょう。

 

操作の柔軟性が高いので「範囲」モードにしておけば、たいていな場面には対応できますが、少し手間が増えます。

ダイレクトに操作したいときはプリセットを作成しホットキー(キーボードショートカット)を割り当てるとぐっと使いやすくなります。

 

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SnagItのキャプチャツールを呼び出す

SnagItをインストールすると、起動時にシステムトレイに常駐するようになります。

まずは最初にこれを呼び出しましょう。

システムトレイの[∧]アイコンをクリックしてパレットを開き、SnagItのアイコンをクリックします。

SnagIt Captureの起動

システムトレイアイコンを開く。

 

キャプチャツールのウィンドウには3つのタブがあり、最初はAll-in-Oneになっていると思いますが、キャプチャソフトに慣れた人が積極的に使いこなしたいなら「画像」タブから始めることをお奨めします(そのほうが、All-in-Oneの便利さがあとからわかってきます)。

 

 

キャプチャ領域を選択する

「画像」タブに切り替えると3つのドロップダウンリストがあります。

いちばん上のドロップダウンリストが「範囲」になっているはずです。

 

これを切り替えて全画面でキャプチャしてみましょう。

SnagIt Captureウィンドウ

キャプチャ対象を選択する。

 

リストから「全画面」を選んで、[キャプチャ]と書かれた赤丸のボタンをクリックするとキャプチャが実行されます。

 

 

このとき「Editorでプレビュー」というスイッチがオンになっているので、すぐにSnagIt Editorが起動し、たったいまキャプチャした画像が表示されます。

SnagIt Editor画面

Editorにキャプチャした画像が表示される。

 

ウィンドウいちばん下に並んでいるサムネイルのうち、いちばん左が最新のキャプチャ画像で、古いものが右に並びます。

 

 

範囲指定でキャプチャするばあい

自分でキャプチャ領域を指定するばあい、ドロップダウンリストで「範囲」を選択してからキャプチャを実行します。

 

すると、キャプチャ範囲を表す破線が現れるので、これをガイドにしながらドラッグで領域を指定してください。

 

SnagIt Capture 範囲指定

ドラッグでキャプチャ範囲を指定する。

 

 

範囲モードからのウィンドウ認識

「範囲」モードでキャプチャする場合でも、マウスポインタの位置によっては動作が変ることがあります。

 

マウスポインタの位置にウィンドウがあると判断すると、自動的にウィンドウを選択するようになっています。

しかもいわゆるウィンドウだけでなく、ウィンドウ内のペインやツールバーなどのコントロール類も自動で認識してくれます。

 

SnagIt 選択範囲の自動認識1

ポインタのある位置で対象を認識する。

SnagIt 選択範囲の自動認識2

ポインタを動かすことで認識対象が変る。

 

 

ウィンドウを認識した場合でも「範囲」モードであることは変りませんから、そのままドラッグすれば普通に範囲指定でキャプチャできます

このため、とりあえず「範囲」モードでキャプチャを開始すれば、たいていの場合間に合ってしまうというのがSnagItのおもしろいところです。

 

 

ただし、最前面のアクティブウィンドウだけでなく、背後にあるウィンドウも認識してしまうので、慌てて操作すると失敗することもあります。

とはいえうまく使えば、よりわかりやすいスクリーンショットを作れるかもしれません。

SnagIt 選択範囲の自動認識3

背後にあるウィンドウのペインを認識した状態。

 

 

「範囲」指定からのウィンドウスクロール

「範囲」モードでキャプチャを開始してウィンドウを認識したとき、ウィンドウの右や下に白抜きの矢印が現れることがあります。

 

これは、そのウィンドウがスクロール可能であることを示しています。

たとえば、縦に長いWebページをまるごとキャプチャしたいとき、下向きの矢印をポイントすると、ウィンドウ外のところまでグラデーションがかかったように表示されます。

 

SnagIt スクロールキャプチャ

スクロールしてキャプチャすることもできる。

 

この状態でその矢印部分をクリックすると、ページを自動スクロールして全体をキャプチャしてくれます。

 

 

ウィンドウをキャプチャするばあい

SnagItにはもちろん、ウィンドウキャプチャモードもあります。

 

ウィンドウ」モードでは、アクティブウィンドウを直ちにキャプチャするわけではなく、マウスポインタの位置に応じて、ウィンドウ、ペイン、コントロールなどを自動認識したうえでキャプチャを行います。

 

 

このため、使い勝手としては「範囲」モードでのキャプチャによく似ています。

ただしスクロールキャプチャのボタンは現れない、という違いがあります。

 

プリセットとショートカットを登録する

このように、SnagItではとりあえず「範囲」モードを選んでおけば、たいてい間に合ってしまいます。

 

しかし、ダイレクトにキャプチャされるのでなく途中でなにかしら操作が入るので、他のキャプチャソフトに慣れた方だと煩わしく思う人もいるでしょう。

 

特に、キャプチャツールの画面をいちど呼び出してから操作するのはめんどうです。

そういう方には、あらかじめプリセットを登録しておくのがお奨めです。

 

「範囲」や「ウィンドウ」「全画面」など、キャプチャモードに応じたプリセットを登録し、さらにキーボードショートカットを割り当てることで、スピーディなキャプチャが可能になります。

 

 

プリセットの登録方法

プリセットを登録するには、キャプチャ領域の指定方法(「選択」ドロップダウンリスト)や「カーソルをキャプチャ」その他のオプションを指定しておくと便利です。

 

画面左下の[プリセット]というボタンの横にある[+]をクリックするとメニューが開くので、[現在の設定からプリセットを新規作成]をクリックします。

SnagIt プリセットの新規作成

現在の設定を元にプリセットを作成する。

 

「画像」という名前のプリセットが新規作成されたら、そのまま適当な名前に書き換えます。

SnagIt 追加されたプリセット

新たなプリセットが作成された。

SnagIt プリセット名の変更

プリセット名を書き換える。

 

 

ホットキーを登録

さらに、右端にある「ホットキーを入力」という部分をクリックして、割り当てたいキーを押せばそのままホットキー(キーボードショートカット)が登録されます。

 

設定画面を開くなどの余計な操作がないので簡単ですね。

SnagIt ホットキーの登録

ホットキーに割り当てたいキーをタイプする。

 

 

ただし、Tabキーなど一部のキーは使用できないようです。

割り当て不能なキーを押したときは、キー割り当て欄にキー名が表示されません。

ほかのキーを使いましょう。

 

 

プリセットの編集

個人的によく使うキャプチャ方法を登録してみました。

SnagIt プリセットの登録例

よく使う設定をプリセットに登録してみた。

 

 

プリセットの一覧が表示されないときは、[プリセット]の部分をクリックしてください。

 

作成したプリセットを編集するときは、いちばん右のコグアイコンをクリックして、ポップアップメニューから[編集...]を実行します。

SnagIt プリセットの編集

プリセットの内容を編集する。

 

編集画面で設定を変更したら、[プリセットを保存]ボタンをクリックします。

 

SnagIt プリセットの保存

編集したプリセットを保存する。

 

 

プリセットで柔軟に使いこなそう

今回の記事ではキャプチャモードごとにプリセットを作成していますが、SnagItでは「範囲」モードだけでたいていのキャプチャができるので、あまりモード切り替えの必要を感じない人もいるでしょう。

 

そんなときも、遅延設定やカーソルも含めたキャプチャなどのオプションを組み合わせたプリセットを登録しておくと便利なので覚えておいてください。

 

そのほかにもおもしろい機能として、クリップボードの内容を画像としてキャプチャしたり、既存の画像ファイルを指定して内容をキャプチャするといった使い方もできます。ばあいによってはこれらもプリセットに登録しておくといいでしょう。

 

SnagItでキャプチャするときのポイント

  • 柔軟性の高い「範囲」モードがお奨め
  • ダイレクトな操作が好みならプリセットを登録し、ホットキーを割り当てる

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