リモート会議やライブ配信の需要もしばらくは続きそうですね。
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一時はたいへんな品薄だったWebカメラも現在ではかなり落ち着いているようですが、その一方で、Webカメラの画質や性能に限界を感じてもっと高画質、高品位な映像を求めている人も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、手持ちのデジタルカメラをWebカメラとして使えるように各メーカーが配布しているWebカメラ化ユーティリティの状況をまとめてみました。
この記事の目次
Webカメラ化ユーティリティとは
COVID-19の拡大によって自宅待機やリモート会議の需要が増えた2020年の春には、店頭からWebカメラの在庫がなくなる時期がありました。
それを受けて、カメラメーカーでは自社のデジタルカメラをWebカメラの代わりに使えるようにするユーティリティの発表が続きます。
Fukzumiの記憶ではキヤノンの対応が早かったのではないでしょうか。2020年9月には正式版を発表しています。
そもそもWebカメラは、ノートパソコン搭載のカメラやUSB接続の小型カメラのことですが、Webカメラ化ユーティリティは、デジカメをまるでWebカメラのように扱えるようにしてしまうツールです。
WebカメラをWindowsパソコンに接続すると自動的にカメラとして使えるようになります。
いっぽうふつうのデジカメをUSB接続すると、写真の読み込み用として認識してしまうのでカメラにはなりません。そこでデジカメをWebカメラとして認識させるのがWebカメラ化ユーティリティです。
もちろん本物のWebカメラを使った方が手軽ですが、デジカメのセンサーやレンズはWebカメラよりはるかに高性能なので、画像クォリティにこだわるなら見逃せません。
カメラメーカー各社の対応状況(2022年2月)
OMシステム(旧オリンパス)
オリンパス改めOMシステムではOM-D Webcam Betaを使って一部のカメラをWebカム化できます。
ただし、いまだにベータ版なのでユーザーサポートの対象外となっています。
対応機種は以下の5機種です。PENシリーズは対応していません。
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OM-D E-M1X
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OM-D E-M1X Mark II
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OM-D E-M1X Mark III
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OM-D E-M1
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OM-D E-M5 MarkII
キヤノン
キヤノン製デジタルカメラはEOS Webcam Utilityを利用することでWebカムとして利用できます。
EOSという名前ですがデジタル一眼レフ・ミラーレスカメラ以外に、コンパクトデジカメPowerShot G5X MarkII、PowerShot G7X MarkIII、PowerShoto SX70 HSにも対応しています。
対応機種はダウンロードページに記載されています。
シグマ
SIGMA fpはソフトウェアのインストール不要で、USBケーブルを接続するだけでWebカメラとして利用できます。
詳細な使い方はSIGMA広報部による公式情報として、に紹介されています。
ソニー
ソニー製デジタルカメラはImaging Edge Webcamを使ってWebカムとして利用できます。
対応機種はダウンロードページで確認できます。機種を選択してダウンロードしてください。
そのほかにUSBストリーミング機能を搭載しているカメラでは、機能をオンにしてUSBケーブルでパソコンと接続するだけでWebカムとして使えます。
ニコン
ニコン製デジタルカメラはWebcam Utilityを使うことでWebカム化できます。
対象機種はデジタル一眼レフ、デジタルミラーレスカメラのみでコンパクトデジタルカメラは対象外です。
パナソニック
パナソニックLUMIXシリーズカメラは、LUMIX Webcam SoftwareでWebカメラとして利用できます。
対象機種は同ページの””の項で確認できます。
なお、ダウンロードには機種名と製造番号の入力が必要です。
フジフイルム
無料アプリケーションX-Web Camを利用することでWebカム化が可能です。
リコーイメージング(ペンタックス/リコー)
対象外カメラもWebカムにできる
このようにほとんどのメーカーでデジタル一眼レフやミラーレスカメラをWebカメラ化できるソフトを提供しています。
ふつうのWebカムに比べはるかに高性能なセンサーやレンズを搭載しているので、動画配信やWeb会議をより高画質にしたいならぜひ使ってみましょう。
一方、お使いのデジカメがソフトの対象外であってもHDMI出力さえあれば、キャプチャーボックス(キャプチャーボード)を買うことでWebカメラ化できる可能性はあります。
キャプチャーボックスを使うばあい、カメラとキャプチャーボックスはHDMIケーブルで接続し、そこからはUSBケーブルでパソコンにつなぐことになります。
以前はフルHD対応機種で2万円程度でしたが、現在は価格も大幅に下がって2000円程度で買えるものもあるので、検討してみてください。
キャプチャーボックスを使うときのポイント
ただし、長時間のWeb会議や配信では省電力モードで勝手に電源が切れたり待機状態になってしまうカメラが多いかと思われます。
家庭用のACコンセントに接続できて、さらに自動オフにならないような設定にできるのが絶対条件になるでしょう。
そのほかには、液晶画面上に表示されるいろんな情報がHDMIに出力されないように、OSD(オンスクリーンディスプレイ)をオフにできる必要があります。
この2点には注意してください。