見た目をリッチにする装飾やアニメーション表現をカットすることで、動作が軽くなります。
見た目の演出が反応を遅くする
アプリケーションのウィンドウに薄らと影が付いていたり、タスクバーのアイコンをクリックしてウィンドウを開くときに残像のようにアニメーションが表示されたりと、Windows10にはいろんな視覚効果があります。
見た目をちょっとおしゃれに装うこれらの効果ですが、実はパソコンの動作を遅くする原因にもなっています。
少しでもきびきび動作させたいときは、思い切ってこれらの設定をオフにしましょう。
パフォーマンス設定を見直す
Windowsの視覚効果は、ほぼ1ヶ所にまとまっているのでまとめて設定できます。
手順を紹介しましょう。
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1コントロールパネルを開く
Windowsのコントロールパネルを開きます。
詳しい方法は以前の記事で紹介しているので、そちらを参照してください。
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2システム設定を開く
コントロールパネルの表示が「カテゴリ」だったら、まず[システムとセキュリティ]をクリックして、次に[システム]をクリックしまず。
カテゴリ表示のばあい
アイコン表示だったら、最初から[システム]があるのでそれをクリックしてください。
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3「システムの詳細設定」を開く
続いて左のメニューから[システムの詳細設定]をクリックします。
これで「システムのプロパティ」ダイアログボックスが開きます。
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4パフォーマンス設定
「詳細設定」タブが選択されているので、いちばん上の「パフォーマンス」グループで[設定...]をクリックします。
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5視覚効果をオフにする
「パフォーマンスオプション」ダイアログボックスが現われて、「視覚効果」タブが選択されています。
4つのラジオボタンがあり、「コンピューターに応じて最適なものを自動的に選択する」が選択されているはずです。
これを「パフォーマンスを優先する」に切り替えると、下のリストのチェックボックスがすべてオフになります。あとは[OK]をクリックして、ダイアログボックスを閉じてください。
これですべての視覚効果が停止され、Windowsの動作が少しきびきびしたものになります。
カスタム設定を選んで必要なものだけチェックを入れることもできますが、動作の快適化をめざすならぜんぶオフにしてしまったほうがいでしょう。
アニメーション設と透明性の設定
Windowsのレスポンス改善で、視覚効果と併せて紹介されることが多いのがアニメーション表示や透明性です。
Webで検索するとあちこちで紹介されていますが、その後設定の場所が変わっているようなので、こちらも紹介しておきましょう。
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1[Windowsの設定]を開く
「Windowsの設定」画面を開きます。
2020年5月の月例アップデートから、画面上部にログオンしているユーザー名などが表示されるようになっています。
下の設定項目は従来のままです。[簡単操作]をクリックします。
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2「Windowsのシンプル化と個人用設定」
ディスプレイ設定の中ほどにある「Windowsのシンプル化と個人用設定」で次のふたつをオフにします。
- Windowsにアニメーションを表示する
- Windowsの表示に透明性を適用する
アニメーション表示をオフにすると、スタートメニュー内のタイルでニュースなどの通知が切り替わるときのアニメーション効果がなくなるようです。
透明性のほうをオフにしたばあい、設定画面メニュー部分のように半透明化されているところがなくなります。
レスポンス改善でイライラ軽減
視覚効果の設定は、Windowsの処理全体を劇的に改善するほどの効果はありません。