いちいちユーザーが起動する必要がないので便利な半面、あまりに起動するプログラムが多いとWindows全体の起動に時間がかかったり、メモリの消費量が増えてパフォーマンス低下の原因になったりします。
不要なプログラムは自動実行しないようにしましょう。
この記事の目次
Windowsが自動実行するプログラム
Windowsで自動実行されるプログラムはおおきく4つに分けられます。
- Windowsのサービス
- レジストリに登録されているプログラム
- システムのスタートアップに登録されているプログラム
- スタートアップフォルダーに登録したプログラム
このうち、ユーザーが簡単に設定できるのはシステムのスタートアップに登録されているプログラムとスタートアップフォルダーに登録したプログラムのふたつで、これらは一般的にスタートアップと呼ばれます。
今回はこのふたつについて紹介します。
スタートアップアプリを管理する
アプリケーションをインストールすると知らないうちに、自動実行プログラムが追加されていることがあります。
こういったスタートアップアプリを管理する方法はふたつあります。
「Windowsの設定」から管理する
ひとつは「Windowsの設定」画面から[アプリ]>[スタートアップ]で設定する方法です。
「スタートアップ アプリ」の一覧でスイッチをクリックすることで、オン/オフを簡単に切り替えられます。
ふだん使っていないプログラムがあったら、オフにしておきましょう。
メモリの消費量をわずかでも減らすことができます。
各スイッチには、そのプログラムがパフォーマンスに及ぼす影響のめやすも書かれているので、参考にしてください。
初心者には、このスタートアップアプリで設定する方が簡単です。
タスクマネージャーから管理する
もうひとつは、タスクマネージャーの「スタートアップ」タブで管理する方法です。
タスクマネージャーの起動法
タスクマネージャーの起動方法については別の記事で紹介しているので参考にしてください。
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タスクマネージャーってなんに使うの?
Windowsには、ユーザーが仕事のために操作するアプリケーションを管理するためのタスクマネージャーというツールが用意されています。 エクスプローラーのようにふだんから使うツールではありませんが、トラ ...
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タスクマネージャーを詳細表示にするといろんなタブが現われます。
その中の「スタートアップ」タブが、スタートアップ項目の設定です。
スタートアップ項目のリストのうち”状態"の項目が、スタートアップの有効/無効、つまり自動で起動するかどうかを示しています。
アイテムを選んでマウスの右ボタンをクリックすると、コンテクストメニューから有効/無効を設定できます。
不要な(実行させたくない)プログラムがあれば、[無効]を選択しましょう。
ユーザーがスタートアップ項目を追加する
スタートアップアプリには登録されていないけれど、個人的に利用頻度が高くて常に起動しておきたいプログラムは、ユーザーが手作業で登録できます。
起動したいアプリケーションのショートカットを作成して、Windowsの「スタートアップ」フォルダに保存してください。
ここでは、クリップボード拡張ソフトCliborのショートカットを例にスタートアップに登録する手順を紹介します。
スタートアップに登録したいプログラムのショートカットファイルを作成します。
作成したショートカットファイルはファイル名が長いのでリネーム(ファイル名の変更)しておくといいでしょう。
リネームしたショートカットをスタートアップ項目用のフォルダーへ移動します。
スタートアップ項目用フォルダーの場所は次のとおりです。
C:\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタートメニュー\プログラム\スタートアップ
[ユーザー名]の部分は自分のパソコンで実際に使っているユーザー名となります。
パスがちょっと長くてめんどうなので、コマンド入力で呼び出すこともできます。
スタートメニューを右クリックしてアドバンスドメニューを開き、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。
キーボードショートカットで開く
【Win】+【R】キーでも実行できます。
コマンド入力用のダイアログボックスが現われたら「名前」のところに次のように入力して[OK]をクリックしてください。
shell:startup
すべて半角英字で、shellとstartupの間の記号はコロン(:)です。
これで、エクスプローラーが起動して、スタートアップフォルダーが開きます。
パフォーマンスと使い勝手、両方の改善に
スタートアップの設定を使いこなすことでリソース消費を減らしてWindowsのパフォーマンスを改善することもできるし、使用頻度の高い常用プログラムをシステムと同時に起動することで作業の効率化もできます。