試しに使ってみたところ、ちょっとした、ほんとにちょっとした盲点があったので紹介します。
Wi-Fi中継器RE300のハイスピードモードとは
最近のWi-Fiルーターは5GHz帯と2.4GHz帯の2バンドで通信が可能です。
ハイスピードモードは、これを利用して中継器の通信速度をアップさせる技術のようです。
詳しい技術についてはわからないんですが、設定画面上の説明を見ると次のようになります。
- ルーター(Archer C6)と中継器(RE300)の間は5GHz帯で通信
- 中継器(RE300)とWi-Fiデバイス(スマホなど)の間は2.4GHz帯で通信
要するに、親機ー中継器-子機を連続して5GHzまたは2.4GHzで通信するよりも、親機-中継器は5GHz、中継器-子機は2.4GHzというふうに分担した方が、高速になるみたいです。
ハイスピードモードを設定する
ハイスピードモードを設定するにはスマホアプリTetherを使います。
Tetherを起動したら"マイ デバイス"でRE300を選択します。
RE300にログインしたら右下のツールをタップ。
"ツール"ページの中ほどにハイスピードモードがあります。
ハイスピードモードのトグルスイッチをオン。
Kindleが親機(Archer C6)に接続できない!
なるほどと思ってさっそく、ハイスピードモードに設定を切り替えました。
iPhoneでWI-Fiの電波を拾ってみると、確かにArcher C6からの電波は5GHz帯、RE300の電波は2.4GHz帯をキャッチしています。
続いてKindleのWi-Fi設定もやりなおし。
ところが設定画面に表示されるのは、RE300のネットワーク名(SSID)だけ。
Archer C6のネットワーク名(SSID)は出てきません。
あれっ!? 一瞬悩みましたが、疑問はすぐに解けました。
Kindle PaperWhiteモデルのWi-Fiは2.4GHzだけ。5GHz帯には対応していないのでしょう。
使わない周波数帯は停止してしまう
実は、RE300のハイスピードモードをオンにすると、使わないほうの周波数帯はWi-Fi機能自体を停止してしまいます。
- 親機ー中継器間は5GHz帯を使うので、2.4GHz帯は停止
- 中継器-Wi-FIデバイス間は2.4GHz帯を使うので、5GHz帯は停止
つまり、Archer C6からはそもそも2.4GHz帯の電波が出ていないし、逆にRE300のほうは5GHz帯の電波を出していないというわけです。
なので2.4GHz帯しか使えないKindle PaperWhiteモデルは、RE300にしかつなぐことができない状態になってしまいました。
古いWi-Fi機器を併用するときは要注意
現在Wi-Fi機器の配置は、Archer C6が2階の仕事部屋、RE300は1Fです。
幸い、Kindleを使いたい部屋でもRE300の電波は充分に届いているので問題はありませんでした。
しかし、場合によっては中継器を使ったためにKindleに電波が届かないという可能性もあることがわかりました。