仕事で作成したファイルの一覧を作ったり、いろんなところで作成したファイルを1ヶ所にとりまとめてリスト化しなければならないことがありますよね。
そんなときに便利な小技とツールを紹介します。
この記事の目次
初心者にも手軽にできるのは、エクスプローラでファイルを選択してコピー&ペーストする方法です。
ペースト先はワープロでも表計算ソフトでも構いませんが、貼り付けたあとちょっとした加工を行うならテキストエディタを使うのがお薦めです。
エクスプローラでファイル名をコピペする
この方法では、エクスプローラでファイルをすべて選択します。
選択が終わったら【Shift】キーを押しながらマウスの右ボタンをクリックします。
するとコンテクストメニューの中に[コピー]コマンドとは別に[パスのコピー]というコマンドが現れます。
[パスのコピー]を実行して、さらにテキストエディタに貼り付けると、ファイルのフルパスがペーストされます。
コピペ式のメリットとデメリット
コピー&ペーストでファイルリストを作成するメリットは3つです。
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特別な知識やツールがいらない
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不要なファイルを省いて必要なものだけ選択できる
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ファイルに残さずその場で印刷するだけなど運用が柔軟
逆にデメリットとなるのは次の点です。
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フォルダごとに作業しなければならない
階層構造になっている下位フォルダの内容までまとめて出力したいとき、コピペ方式だと対応できません。
フォルダごとにひとつずつリストを作っていくことになるので手間がかかります。
オンラインソフトを使う方法
ドラッグ&ドロップでファイル一覧を作成してくれるオンファインソフトもあります。ここではりすてぃんぐ♪ Ver0.62sというツールをご紹介します。
りすてぃんぐ♪のダウンロードページ(ベクター ソフトライブラリ)
使い方はカンタンで、ダウンロードしたアーカイブファイルを展開するとその中にlisting.exeという実行ファイルがあります。
これをダブルクリックで起動し、ウィンドウ上にファイルまたはフォルダをドラッグ&ドロップします。
するとダイアログボックスが現れるので、保存したいファイル名とファイル形式を指定して保存を行ってください。これでファイル一覧を記録したファイルが作成されます。
リスティング♪の使い方
基本的な使い方はカンタンですが、オプションがたくさんあるので慣れないうちはちょっととまどうかもしれません。
保存形式
保存可能な形式はテキスト(.txt)、HTML(.html)、CSV(.csv)の3つです。
指定したのと同名のファイルがすでに存在するときは、そのファイルの末尾に追記させることもできます。
基本設定
保存終了後にファイルを開く、上書き確認のメッセージを表示するなどのオプションを指定することでリストの書式をカスタマイズできます。
ファイルサイズをKBやMB単位にする、ファイルの作成日を書き込む、HTMLで出力するときに各ファイルへのリンクを作成する、ファイルの並べ替えを行うなどのオプションがあります。
またフォルダをドロップしたときに、サブフォルダを何階層まで含めてリスト化するかを指定できます。
高度(追加設定)
ドライブのボリューム名、フォルダ名の表示、リストのラベルを出力しない、書庫ファイル内のファイル一覧を表示する、特定の文字を含むファイルだけを出力する(または除外する)、ファイルの更新日時をもとに対象ファイルを何日前かまで限定する、などのオプションがあります。
拡張機能
ドライブ全体のファイルリストを一括作成することができます。
またHTML形式で出力する場合の、<head>タグや<body>タグ、リンクやテーブルの書式などを登録しておくことができます。
マルチフォルダの出力
複数のフォルダをリストに登録しておいてから一括処理でリストを出力します。
ドライブ全体をリスト化する必要がない場合や、異なるドライブのフォルダをまとめてリスト化する場合に便利な機能です。
その他の設定
設定をプロファイル情報として保存しておくことができます。
プロファイルを切り替えることで、いろんな出力設定をカンタンに使い分けられます。
まずはパスのコピー&ペーストからやってみよう
実は今回紹介した方法のほかにもうひとつ、Windowsのコマンドプロンプト(DOSコマンド)を使うという方法もあります。
ただし、このワザを使う場合、コマンドおよびスイッチ(オプション)の知識とパスの知識が必要なこと、目的のパスを正確にキー入力しなければならないこと、リダイレクトの知識が必要なこと、という3つの前提があり、Windowsしか触ったことのないふつうのパソコンユーザーには不向きなので省きました。
りすてぃんぐ♪は多機能で便利ではありますが、普通のユーザーがちょっとリストを作成したい場合には、オプションが多すぎてどれを使ったらいいか混乱しそうです。
まず最初は、エクスプローラでパスをコピーし表計算ソフトになどに貼り付けるところからやってみるのがいいでしょう。