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文字種変換以外の日本語入力操作でもキーボードショートカット

前回の記事では、日本語入力中の文字種変換操作をキーボードショートカットで行うことで、入力作業が効率アップするということを紹介しました。

なるべくホームポジションから手を離さずに操作できれば、手首に負担をかけずに済むし、考えながら入力するという作業が快適になります。。

Windowsパソコンではユーザー数がいちばん多いと思われるMS-IMEを例にとって、IMEのショートカット操作を紹介していきましょう。

 

MS-IMEでの文字入力と変換操作

漢字変換の確定から覚えよう

かな漢字変換では表示される変換候補の中からどれを使うか決定する必要があります。これを確定といいます。

確定を行うのはふつう【Enter】キーですが、ホームポジションから見ると実は意外に遠くて押しにくいキーで、右手の小指に負担がかかります。

英語配列キーボードでは【Enter】キーが横に長いため、それでも比較的押しやすいのですが、日本語キーボードは逆L型で2段分のスペースを使う割には押しにくいものです。

実は【Enter】キーを使わなくても漢字変換を確定する方法があります。それが【Ctrl】+【M】です。【M】キーは右手の人差し指で押すので、ホームポジションに手を置いたままで操作できます。

MS-IMEでの文字の確定

Enterキー以外でも確定ができる

 

 

正しい漢字変換に欠かせない文節長

比較的長めの文章を入力して一気に変換すると、文章がいくつかのブロックに分けて変換されます。このブロックが文節です

昔パソコンの初心者向け解説ではよく次のような例が使われました

「わたしはいしゃにいきます」

この文は「わたしは」「いしゃに」「いきます」という3の文節に分解できます。
そして、これを変換すると「私は医者に行きます」となります。。

ところがこの文では、文節を次のように区切ることもできます。
「わたし」「はいしゃに」「いきます」

この区切りだと「私歯医者に行きます」という変換になります。

このように、日本語の入力では文節を正しく理解して指定することが重要です。

文節を正しく理解させるには、適切な長さで文節を区切る必要があります。

もし文節の長さを間違って判断している場合は、正しい長さに調整してやります。

 

文節長の短縮/伸長で正しい変換

文説長を伸ばしたり縮めたりする方法としては、【Shft】キーと左右矢印キーの組み合わせが一般的です。

【Shift】+【←】  文節長を縮める
【Shift】+【→】  文節長を伸ばす

しかし矢印キーはホームポジションから離れたところにあるので、どうしても手を離さなければなりません。

しかし、実はMS-IMEの場合、【Ctrl】キーと【K】【L】の組み合わせで文節長を変更できます。

【Ctrl】+【K】  文節長を縮める
【Ctrl】+【L】  文節長を伸ばす

MS-IMEでの文節伸長

文節を伸ばすキーボードショートカット

 

 

文節の選択で誤変換箇所の訂正

文節長を正しく変更できたととしてもそれで終わりとは限りません。
日本語には同音異義語がたくさんあるので、正しい候補を選んでやる必要があります。

もし、いくつか並んだ文節のどこかで誤変換が発生していたらその文節だけ変換しなおすには、まずその文節へ移動して選択する必要があります。

文節の選択は矢印キーで行いますが、やはりホームポジションからかなりずれているのでできれば使いたくありません。そんな時は【Ctrl】と【S】【D】キーを使います。

【Ctrl】+【S】  前(左)の文節を選択
【Ctrl】+【D】  次(右)の文節を選択

これで文節の選択ができて正しい候補を選べます。

MS-IMEでの文節の移動

変換中の文節の移動

 

なお、3つ以上文節があるときは、先頭の文節や最後の文節へ移動することもできます。

【Ctrl】+【A】  先頭の文節へ移動
【Ctrl】+【F】  最後の文節へ移動

MS-IMEでの末尾文節への移動

最後の文節へ移動するショートカット

 

 

間違った文字の削除もできる

もし入力中(変換前)に誤入力を見つけたら、その段階で文字の削除ができます。

この場合は、まず訂正したい文字がある箇所までカーソルを移動します。

これも本来は矢印キーを使いますが、ショートカットでは文節の選択と同じく【Ctrl】と【S】【D】キーを使います。

【Ctrl】+【S】  カーソルをひとつ前(左)の文字へ移動
【Ctrl】+【D】  カーソルをひとつ後ろ(右)の文字へ移動

MS-IMEでのカーソル移動

変換中でのカーソル移動ショートカット

 

文字の削除は本来【BackSpace】と【Delete】ですが、ここもやはりホームポジションからは遠いのでショートカットを使いましょう。

【Ctrl】+【H】  カーソル位置の文字を削除
【Ctrl】+【G】  カーソル位置のひとつ前(左)の文字を削除

MS-IMEでの文字削除

変換中での文字削除

 

 

変換操作のブラインドタッチで入力効率を極める

ほかにも文字入力・変換に関するショートカットはありますが、確定、カーソル移動と文字の削除、文節の選択と文節長の変更の3つさえ押さえておけば、とりあえずは充分です。

さらに前回紹介した文字種の変換を加えれば、日本語入力操作のほとんどがホームポジションから可能です。

基本的な文字のタッチタイピングができる人でも、矢印キーやファンクションキーを的確にタイピングできる人はあまりいないのではないでしょうか。

その点、これらのショートカットを覚えておけば、入力操作の効率がぐっと上がるはずです。文書作成の効率をアップしたいと考えているなら覚えておいて損はありません。
ぜひチャレンジしてみましょう。

また、タイピングがそんなに速くない人でも大丈夫です。ホームポジションから手を離さずにすむことで、考えを整理しながら同時に入力できるようになるから、全体の作業効率は必ずアップしますよ!

 

 

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