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キヤノン製プリンタ MG5730のヘッドを取り外してみた【トラブル対策】
年末に年賀はがきを印刷していたら途中でエラーが発生し印刷ができなくなりました。 原因はヘッドの劣化で修復はできませんでしたが、ヘッドの取り外しや清掃を経験できたので紹介します。 なおプリ ...
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給紙などのメカ部分は問題ないのでちょっともったいない気はしますが、そもそも交換用のヘッドが入手困難なので新調することにしました。
この記事の目次
新しいプリンタはヘッド交換式をチョイス
久しぶりにキヤノン製プリンタの情報を調べたところ、インク補充式でランニングコストの安い大容量タンクのGシリーズがたくさんラインナップされているのでその中からを選びました。
Gシリーズの特徴には、インクが補充式であるのに加えて、プリントヘッドが交換可能という点もあります。
ヘッドが交換部品として販売されているので、今回のようなトラブルがあったときヘッドだけを購入することができます。
ちなみにG6030は黒インク用のヘッドと、カラーインク用ヘッドの2つを使用します。
型番は黒インク用がBH-30、カラーインク用がCH-30。
キヤノンオンラインショップでの価格はどちらも2090円となっています。
ちなみに、最新機種のでは、インク吸収体というパーツも交換式になっています(下の写真参照)が、残念ながらG6030では未対応です。
G3370を選ばなかった理由は、給紙が背面のみだったため。
印刷用紙を後ろにセットする方式なので反射的に避けてしまいました。
印刷するときにいちいち用紙をセットすればいいんですが、どうもそれがめんどうで。
かといって給紙トレイのカバーをいつも開けておくとホコリが入ったりしてトラブルになりそうなのを嫌いました。
参考
上記のような点をデメリットに感じないようであれば、本体価格の安い3370はお薦めできそうですね。
初期セットアップはやや手間
G6030は近くの電器店で現物を確認したうえで、Amazonで購入。
1万円近く安く入手できました。
届いてみて実感したのは、使い始めるまでの初期セットアップがややめんどうなこと。
梱包を解いたら、まずプリントヘッドを取り付けて、さらにボトルに入ったインク(4色)を本体のタンクに注入しないといけません(しかも黒は大容量)。
これにちょっと時間がかかります。
カートリッジ式インクのようにパチパチ装着してセット完了というわけにはいきません。
初めて家庭用プリンタを使う人や、特別機械が苦手な人にはあまりお奨めできませんね。
ただし、これは初回だけだし、作業自体難しいものではないので、心配するほどのことはありません。ただ時間がかかるというだけ。
実用面では、ディスプレイが小さいのが難点です。
とにかくメッセージが読みづらい。
これもいちどセットアップが終わってしまえばさほど問題ないんですが、MG5730はプリンタ本体だけでラクラク操作できたのでちょっとストレスを感じました。
実は、今回USBケーブル接続はせず最初からWi-Fiで設定したのですが、最初PC側からプリンタを認識できない状態が続きました。
このときイラついてWi-Fiを手動設定しようとしたんですが、ルーターのSSIDを登録するとき文字種の切り替え方法(英字→数字)がわからず、フラストレーションが重なってしまいました。
結局、Wi-Fiの自動設定がうまく行って事なきを得たんですが。
はがきフィードは背面トレイから
弱点というほどではないんですが、運用上の要注意点としてはハガキの給紙は背面トレイからになります。
これまで使ってきたキヤノン製プリンタはどれも前面の給紙カートリッジにセットする方式だったのでちょっと面喰らいました。
しかしよく考えると、大量印刷が目的のGシリーズなので、前面カートリッジには常にいちばん利用頻度の高いA4用紙をセットしておくのが普通で、はがきのように臨時に印刷したいものは背面からというのは理に適っています。
はがき印刷のためにいったんA4用紙をカートリッジから取り出し、ハガキをセットして用紙設定を変更。はがき印刷が終わったら元に戻すという手順を踏むよりは合理的でしょう。
騒音・振動は少なめ(前機種比)
導入後まだ大量の印刷は行なっていませんが、起動時のプリントヘッドの移動や印刷中などは、振動、騒音ともMG5730より控えめで、気になりません。
大量に印刷しながら、別の作業を併行して進めるような忙しいオフィスにもよさそうです。
大量プリント派には魅力大
というわけで、故障したMG5730に代わる新プリンタG6030の概要を紹介しました。
MG5730で使っていた370+371カートリッジの価格はセットで6000円前後。
新しいG6030用インクも価格は同程度ですが、容量が圧倒的に違うのでコストパフォーマンスは比べものになりません。
ビジネス用途で大量に印刷する方にはとても魅力的なのでぜひ検討してみてください。
なお、今回紹介しなかった部分では、もちろんスキャナー機能があり、コピーも可能です。
Wi-Fiもサポートしているので、複数のPCやモバイル機器からのプリントもOK。
シリーズラインナップ上はスタンダード機に位置づけられているので、一般的な用途はカバーできます。
ちなみに、CDやDVDのディスクに直接ラベル印刷することはできませんが、最近はこの機能に対応している機種も減っているようです。
さほどデメリットには感じないのではないでしょうか。
キヤノンG6030はこんな人にお奨め
- 一回の印刷枚数が多く、印刷頻度も高い
- A4やはがきのように異なる用紙を使い分けることが多い(入れ替えの手間がいや)
G3370をお薦めするのはこんな人
- 一回の印刷枚数は多いが、印刷頻度はさほどでもない
- 用紙サイズの変更をしない’/変更の手間を気にしない
- 購入費用を少しでも押さえたい