休止状態(ハイバーネーション)コマンドを復活させる方法を紹介します。
休止状態にしておくと作業中の状態はそのままにパソコンの電源を切ることができるので、作業再開のときにいちいち必要なアプリケーションを起動しファイルを開いていくといった手間が必要ありません。
パソコンを起動したまま待機状態にするスリープと使い分けることで作業が快適になります。
作業中のまま電源を切れる「休止状態」
Windowsパソコンの電源管理コマンドには、ふつうシャットダウン、再起動、スリープの3つがありますが、以前はそのほかに休止状態というコマンドがありました。
なぜか最近では見かけなくなりましたが、機能自体はいまだに残っているのでカスタマイズで簡単に復活させることができます。
休止状態(ハイバーネーション)は、パソコンで作業中の状態をいちどファイルに保存したうえで電源を切ります。
もういちど起動すると以前の状態を復元してくれるので、途中で作業をいったん中断して翌日再開するようなときに便利な機能です。
[休止状態]コマンドを復活させる
[休止状態]を使えるようにするには、コントロールパネルで設定を行います。
コントロールパネルを開いたら[システムとセキュリティ]をクリックしましょう。
次の画面で[電源オプション]をクリックします。
すると電源オプション画面が現れます。
ここで電源プランではなく、左のメニューから[電源ボタンの動作を選択する]をクリックします。
「シャットダウン設定」という設定グループがありますが、初期状態ではグレーアウトしていて操作ができません。
そこで上にある[現在利用可能ではない設定を変更します]をクリック。
すると「シャットダウン設定」が有効になるので”休止状態’チェックボックスをクリックしてオンにします。
ボタンもカスタマイズ
ついでですが「電源とスリープボタンの設定」についても紹介しましょう。
パソコン本体やキーボード上に電源ボタンやスリープボタンがあるばあい、その動作をカスタマイズできます。たとえば[スリープ]ボタンを押したときに、本来のスリープではなく休止状態にすることも可能です。
スリープと休止状態を使い分けるという観点からは、電源ボタンのほうを休止状態に割り当てるのがいいかもしれませんね。
「シャットダウン設定」で休止状態を有効にしたので、スタート画面の[電源]をクリックしたときポップアップメニューに[休止状態]コマンドが表示されるようになりました。
スリープと休止状態を使い分けよう
スリープと似たような機能ですが、スリープのばあい作業中の状態をパソコンのメモリ上に保存しているので復帰が速いという特徴があります。その変わりパソコン自体は起動したままなので、消費電力を抑えることはできますが、完全にゼロにはなりません。
それに対し休止状態は完全に電源を切ってしまうので復帰にはちょっと時間がかかりますが、電気は消費しません。
それぞれ一長一短なので、一日の間で作業を中断するときはスリープを使う方が便利だし、日をまたいで続くような仕事だったら休止状態を使えば必要なファイルを毎回開く手間が省けて、すぐ作業を再開できます。
状況に応じて使い分けられると便利ですね。