詳細な画質設定が可能な「カスタムピクチャー」機能を追加しました。
カスタムピクチャー機能のカラーマトリクスパラメーターに「EOS Standard」、「Production Camera」 を追加しました。
アサインボタンへの機能割り当てを拡充しました。
アドバンストズーム使用時の画質を改善しました。
カスタムピクチャー設定については前回の記事で触れたので、今回はアサインボタンへの機能割り当てについて紹介します。
この記事の目次
アサインボタンで設定をダイレクトに変更できる
アサインボタンはXF400/405のカメラボディ上にある5つのボタンと、タッチスクリーン上の”タッチアサインボタン”の総称です。
これらのボタンに機能を割り当てることで、メニュー画面に入ることなく設定を変更できるので、撮影現場でのスピーディな切り替えに役立ちます。
ただし、フリーに使えるボタンがあるというわけではなく、すでに機能が割り当てられたボタンにほかの機能を割り当てることもできると考えてください。
アサインボタンの初期設定
アサインボタンには以下のような機能が割り当てられています。
ボタン名 | 初期設定 |
---|---|
アサインボタン1 | AF/MF切り替え |
アサインボタン2 | パワードIS |
アサインボタン3 | プレREC |
アサインボタン4 | RECレビュー |
アサインボタン5 | 拡大表示 |
タッチアサインボタン | Photo |
この設定はシステム設定メニューで変更できます。
割り当て可能な機能
ファームウェアバージョン 1.0.5.0ではアサインボタンに割り当てることのできる機能が増えました。
従来からの機能(~ Ver. 1.0.4.0)
機能名 | 内容 |
---|---|
強制逆光補正 | 強制逆光補正のオン/オフ切り替え |
フェイスオンリーAF | フェイスオンリーAFのオン/オフ切り替え |
フォーカスガイド | フォーカスガイドのオン/オフ切り替え |
WB白取り込み | ホワイトバランスの基準白色取り込み |
優先WB | 優先ホワイトバランスのオン/オフ切り替え |
赤外ライト | INFRAREDモード時に赤外ライトのオン/オフ切り替え |
モニターチャンネル | ヘッドフォン端子から出力する音声チャンネルを切り替え |
AF/MF | オートフォーカス/マニュアルフォーカスの切り替え |
パワードIS | パワードISのオン/オフ切り替え |
プレREC | PRE REC機能のオン/オフ切り替え |
レックレビュー | 直前に撮ったクリップの再生 |
拡大表示 | 拡大表示/解除 |
Photo | 静止画撮影 |
切 | 機能割り当てしない |
Ver. 1.0.5.0で追加された機能
機能名 | 内容 |
---|---|
ゼブラ70% | 白飛びに近い場所を縞模様で表示、オン/オフ切り替え |
ゼブラ100% | 白飛びしている場所を縞模様で表示、オン/オフ切り替え |
AF枠サイズ | AF検知枠を大→小(縦長)→非表示で循環切り替え |
ピーキング | フォーカス合焦部の強調表示、オン/オフ切り替え |
フォーカスガイド | マニュアルフォーカス時の合焦表示/非表示を切り替え |
ホワイトバランス | ホワイトバランス設定を循環切り替え |
優先WB | 優先使用するホワイトバランス設定をワンプッシュで呼び出し |
デジタルテレコン | デジタルテレコンのオン/オフ切り替え |
Slow & Fast モーション | スロー & ファストモーション モードのオン/オフ 切り替え |
マーカー | 液晶モニターの3×3分割グリッド線の表示/非表示 |
メニュー | 設定メニュー画面の呼び出し |
Custom Picture | 選択しているカスタムピクチャー設定の設定画面に入る |
参考までに、実際のアサインボタン設定画面を紹介しておきましょう。
タッチアサインボタンに機能を割り当てようとしているところですが、リストに表示される機能はアサインボタン1~5も同じです。
限られたボタンへの割り当ては悩みどころ
ご覧のようにカスタムボタンに割り当てできる機能がかなり増えました。
白飛び警告のゼブラや合焦エリアを強調するピーキングは撮影状況によってじゃまになったりすることもあるので、瞬時にオン/オフを切り替えられるのはいいですね。
そのほかでは、ホワイトバランスの切り替えが簡単にできるのは便利です。
従来、白の取り込みはできたので個人的には充分でしたが、手軽に切り替えられるのはうれしいところ。
また、テレコンやスロー&ファストを手軽に使えるようになったのを歓迎する方も多いんじゃないでしょうか。
一方疑問なのが、メニューを呼び出す設定です。もともとカメラボディにメニュー専用のボタンがあるので、なぜこの機能を追加したのかわかりません。
また、Custom Pictureはカスタムピクチャー設定の選択(切り替え)ではなく、その時点で選択しているカスタムピクチャーの設定つまり画質を変更するというもので、現場ですぐに使いたいというたぐいのモノではないように感じました。
これからもういちどアサインボタン設定を見直してみようと思います。