システムの復元を使うと、以前の安定して動作していた状態に戻すことができます。
今回は、実際の使い方と復元ポイントの管理について紹介します。
この記事の目次
システムの復元をやってみよう
「システムの復元」画面を開く
システムの復元を行うには、コントロールパネルで[セキュリティとメンテナンス]>[回復]と進み、[システムの復元を開く]をクリックします。
詳しくは前回の記事を参照してください。
復元ポイントを選択する
「システムの復元」では、ウィザードを使った対話形式で操作を進めます。
画面が現われたら、まず簡単な説明に目を通してから[次へ]をクリックしてください。
続いて復元ポイントのリストが表示されます。
もし、希望する復元ポイントが表示されていなかったら、下の方にある「他の復元ポイントを表示する」にチェックしてみましょう。
戻りたい復元ポイントが見つかったらそのポイントを選択してから[次へ進む]をクリックします。
復元の復元
すでにいちど復元を行ったあとで、さらにその復元を取り消すこともできます。
復元ポイント選択の前に「システムの復元の取り消し」というのが出てくるので、それを実行してください。
復元を開始する
続いて「復元ポイントの確認」が表示されるので、時刻や説明を確認してください。
問題がなければ[完了]をクリックします。
最後に念のため確認メッセージがでます。
復元を開始したら中断はできないので、この段階でキャンセルしましょう。
問題なければ[はい]をクリックすると復元がスタートします。
あとは処理が完了するまで待ちましょう。
復元ポイントを作成する
Windowsでは起動ドライブの復元ポイントは自動で作成してくれますが、ユーザーが任意に作成することもできます。
設定画面を開く
復元ポイントを作成するには「Windowsの設定」>[バージョン情報]と進んで、関連設定の中にある[システム情報]をクリックします。
またはコントロールパネルの[システム]をクリックして呼び出すこともできます。
システム画面が現われたら、左のリストから[システムの保護]をクリックします。
復元ポイントを作成する
「システムのプロパティ」ダイアログボックスが現われて「システムの保護」タブが選択されています。
下のほうにある"システムの保護が有効になっているドライブの復元ポイントを今すぐ作成します”で[作成]ボタンをクリックします。
復元ポイントに名前をつけるためのダイアログボックスが現われます。
わかりやすい名前を付けておきましょう。
[作成]をクリックすると、復元ポイントの作成が始まります。
進行状況を示すプログレスバーが表示されるので終了までしばらく待ちます。
作成終了のメッセージが出たら[閉じる]をクリックしてください。
もういちど「システムの復元」を開くと、先ほど作成したポイントが記録されています。
復元ポイントの管理
復元ポイントをたくさん作りすぎると、そのぶんストレージを消費します。
復元ポイントを作成したときと同じ「システムの保護」タブで、復元ポイント用に確保するドライブ容量を指定できます。
また、復元ポイントを使うつもりがなければ、機能そのものを停止させることもできます。
「システムの保護」タブで、復元ポイントの設定を変更したいドライブを選択して[構成...]ボタンをクリックします。
起動ドライブは自動で保護
ふつうはWindowsのシステムドライブ(Cドライブ)がシステム保護の対象として有効になっているはずです。
「設定の復元」で復元機能の有効化または無効化を選択し、「ディスク領域の使用量」で復元ポイントの保存用に割り当てるサイズを指定してください。
サイズが大きいほど、復元ポイントをたくさん保存できます。
割り当てたサイズを使い切ったばあい、次の復元ポイントを作るときにいちばん古いものを削除します。
[削除]をクリックすると、そのドライブでこれまで作成していた復元ポイントがすべて削除されます。
まさかのときの心強い味方
復元ポイントを使うことでアプリケーションのインストールやドライバ類のアップデートなどが原因のトラブルを回避してとりあえずは元の状態に戻してくれます。
Windowsが入っている起動ドライブは自動的にシステム保護の対象になっているはずなので、これまで保護機能を知らずに復元ポイントを作ったことがなくても、なにかトラブルが起きたときには復元できるはずです。
この記事を思い出して試してみてください。
もちろん、起動ドライブの保護がいらなければ無効にしても構いませんし、増設したドライブの保護機能を有効にすることもできます。
保護機能と復元ポイントの管理 - まとめ
- 保護機能を使ってトラブル発生以前の状態に戻せる
- 起動ドライブは復元ポイントが自動的に作られる
- 保護機能の設定はドライブごとに行える