ファイル名一括変換ソフトお~瑠璃ね~むの具体的な使い方を紹介しています。
今回は既存のファイル名に、作成や更新の日時を入れる方法を紹介します。
お~瑠璃ね~むの概要については以前、別の記事で紹介しているのでそちらをご覧ください。
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ファイル名一括変更ソフト「お~瑠璃ね~む」の基本機能
ファイル名の一括変更ソフトお~瑠璃ね~むの基本的な機能と使い方を紹介します。 セットアップと起動方法については以前の記事で紹介しているので、そちらを参照してください。 この記事の目次1 お~瑠璃ね~む ...
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この記事の目次
ファイル名に日時を入れるメリット
パソコンで扱うファイルには、すべて作成日時や更新日時が書き込まれています。
これらはふつう、エクスプローラーの表示設定を「詳細」モードにするか、ファイルのプロパティ画面を表示しないと見ることはできません。
お~瑠璃ね~むをはじめとして多くのファイル名一括変更ソフトでは、このような作成日時/更新日時を取り出してファイル名につけることができます。
たとえばデジカメで撮影した写真なんかは、ファイル名に日付と時刻が入っていることでいつどんなところで撮影したのか思い出しやすくなりますね。
いちいちプロパティを確認しなくても、ファイル名を見るだけ作成日や更新日がわかり探しやすくなります。
ファイル名に使用できる日時情報
日時情報を使ってリネームするには、「ファイル・フォルダ名変更」タブで[日時]ボタンをクリックします。
オールリネームでは以下のような設定が可能です。
使用する日付情報
以下の4つから選択します。
一般的な文書ファイルだったら作成日時か更新日時、デジカメ写真だったら撮影日時を選んでおけばいいでしょう。
- 作成日時
- 更新日時
- 撮影日時
- 撮影 or 作成
日付の書式
年、月、日、時、分、秒をどのように表示するかを指定します。
以下の9つから選択できます。
- YYYY〓MM〓DD〓hh〓mm〓ss
- YYYYMMDD〓hhmmss
- YYYY〓MM〓DD〓hh〓mm
- YYYYMMDD〓hhmm
- YYYY〓MM〓DD
- YYYYMMDDhhmmss
- YYYYMMDDhhmm
- YYYYMMDD
- MMDD
YYYYは西暦年を4桁で表すという意味です。同様にMMは月を2桁、DDは日付を2桁で表すという指定になります。
hhは時間、mmは分、ssは秒です。
ssがついてないものは秒を省略しています。YYYYがないものは年を省略しています。
"〓”部分は次の項で紹介する区切り文字です。
また、ドロップダウンリストに登録されている書式を元に、ユーザーがカスタマイズすることもできます。
区切り文字
区切り文字は、年・月・日などを見分けやすくするもので、"-"(ハイフン)や"_"(アンダースコア)などの記号がよく使われますが、":"(コロン)、";"(セミコロン)、"/"(スラッシュ)など使えない記号もあるのでエラーメッセージに注意してください。
区切り文字を指定すると、書式設定の中で〓記号が入っていたところに、入力した記号が自動的に挿入されます。
初期状態では区切り文字が指定されていないので、"YYYY〓MM〓DD〓hh〓mm〓ss"と"YYYYMMDDhhmmss"はどちらを選んでもリネーム結果は同じになります。
名前の付け方
既存のファイル名に追加するか、新しい名前として付けるかを選択します。
- 新規の名前
- 先頭に追加
- 末尾に追加
- 先頭に追加+〓
- 〓+末尾に追加
"〓"の部分は区切り文字を挿入することで、既存のファイルと日時を区別しやすくします。
年月日の文字も付与
チェックボックスにマークすると"xxxx年xx月xx日xx時xx分xx秒"のように文字を挿入します。
組み合わせ方の例
書式、区切り文字、名前の付け方の組み合わせによって、ファイル名にバリエーションを付けることができます。
年月日時分秒を後ろに追加
既存のファイル名の後ろに、"年月日時分秒"をすべて追加するパターンです。区切り文字には"_"(アンダースコアを使用しています。
区切り文字を":"にするといちおうプレビューはできますが、リストの先頭にエラーの警告がでます。この場合、実際のファイル名としては使えません。
年月日だけを新規の名前にする
書式を”年月日”だけにして新しいファイル名にするパターンです。
ただし、デジカメ写真のように同じ日に撮った写真が何枚もあると、すべて同じファイル名になってしまうので注意が必要です。
実際に同じファイル名になってしまうばあい、オプション設定を元に連番が付けられます。
もちろん、ファイル名を日付だけで新規生成するのでなく、元のファイルに追加すれば問題ありません。
年月日の文字を入れる
「年月日の文字も付与」チェックボックスにマークしておくと、それぞれの文字が付け加えられます(時分秒も)。
なお、上の図の例では元のファイル名についている連番と日付の境目がはっきり分るように、"_"(アンダースコア)を手作業で追加しています。
書式をカスタマイズする
上の例では連番と日付の間にだけ任意の区切り文字を設定しましたが、このように書式フィールドに直接文字を入力してカスタマイズできます。
たとえば"年月日"の部分は削除して"時分秒"の文字だけ追加するといった指定も可能です。もちろんこのばあいは「年月日の文字も付与」にはチェックしません。
時系列管理したいファイルには最適
このように日付や時刻で細かく管理したいファイルについては、日時を使ってリネームしておくと識別がとてもカンタンになります。
日時情報を使ったリネーム - まとめ
- 日付・時刻の書式を選べる
- 作成日/更新日/撮影日から選択する
- 利用できない区切り文字に注意
- 日付だけだと重複してしまうことがある