Windowsでアプリケーションを切り替えることをタスク切り替え(タスクスイッチング)といいます。
タスクを切り替える方法はいくつかありますが、スピーディに作業したいなら断然、キーボードショートカットがお薦めです。
この記事の目次
タスク切り替えって意識したことある?
タスクを切り替えるというのは、カンタンにいうとある作業から別の作業に移ること。
パソコンユーザーなら皆さんいつも自然にやっています。
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ブラウザで見たニュース記事の一部をメモツールにコピー&ペーストする
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Excelのレポートを見て、内容を確認したいので問い合わせのメールを書く
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キャプチャソフトで取り込んだ画面を、ワープロ文書に貼り付ける
こんなあたりまえの作業で、アプリケーションソフトを切り替えるときみんな自然にやっていることです。
エクスプローラからアプリケーション上にファイルをドラッグ&ドロップするなんていうときも、タスク切り替えが発生しています。
タスク切り替えのやり方
タスク切り替えのやり方にはいくつもあります。分かりやすいのは、やはりマウスを使った画面操作でしょう。
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重なって背後になっている下のウィンドウをクリックする
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タスクバーのアイコンやプレビューをクリックする
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タスクビューを開き、縮小イメージを見てクリックする
こういった操作は画面を見ながらやるので自然に覚えるし、あまり意識することもありませんね。
しかし、切り替えたいウィンドウを目で確認してマウスで操作するというステップになるので、どうしても少し手間がかかります。
もっとスピーディに切り替えたいならやっぱりキーボードショートカットに限りますね。
キーボードショートカットでのタスク切り替え
キーボードでタスク切り替えを行う場合、やり方は大きくふたつあります。ひとつは【Alt】+【Tab】キーを使う方法。もうひとつは【Alt】+【Esc】キーを使う方法です。
縮小イメージで選ぶ【Alt】+【Tab】
比較的知られているのはこちらの方法でしょう。
【Alt】+【Tab】キーを押して、そのまま【Alt】を押しっぱなしにすると デスクトップ上にウィンドウの縮小イメージが現れます。このとき【Tab】キーのほうはいちどリリースするのがポイント。
そこで【Alt】キーは押したまま、【Tab】キーを押すとそのたびに縮小イメージを囲む枠が移動していき、【Alt】キーから指を離すとそのとき枠で囲まれていたウィンドウにタスクが切り替わります。
左手だけの操作で切り替えできて、縮小イメージでの確認もできるのでパソコン初心者にも比較的なじみやすい方法です。
循環切り替えなら【Alt】+【Esc】
【Alt】+【Esc】キーを同時に押すと開いているウィンドウを順に切り替えていきます。
切り替えの順番は、ウィンドウの並び順です。
たとえばメールソフト→Word→Excel→エクスプローラと順に起動したとします。
いまアクティブなのは最後に起動したエクスプローラで、そこから下はExcel→Word→メールソフトと重なっていますね(こういう積み重ねのことをスタックといいます)。
ここで【Alt】+【Esc】を押すとエクスプローラはいちばん下へ移動し、ひとつ下にあったExcelがアクティブウィンドウになります。
そしてもういちど押すとExcelがいちばん下へ移動して、アクティブウィンドウはWordへ、というように切り替わっていきます。
次に呼び出したいアプリケーションが、いまスタックのどこにあるか分からなくなっても、何回か【Alt】+【Esc】を押し続ければいつかはまたもどってきます。
ポイント
【Alt】+【Esc】を押しても一見何も変わらないように見えることがあります。
そんなときはたぶん、最小化されたウィンドウがあるはずなのでタスクバーのほうで確認してみましょう。
つまりウィンドウが切り替わるように見えるのはそのウィンドウが開いているからなんですが、タスク切り替えのほうはウィンドウが開いているか/最小化しているかに関係なく切り替わっていきます。
ウィンドウの切り替えとタスク切り替えの微妙な違いを覚えておいてください。
ピンポン式なら【Alt】+【Tab】
あれっ? また【Alt】+【Tab】が出てきました。
もちろんミスタイプではありません。
実は【Alt】+【Tab】にはもうひとつの使い方があるんです。
それは、【Alt】+【Tab】を瞬間的に押したらどちらもリリースすること。
【Alt】キーを押しっぱなしにしません。
すると、直前に選択していたウィンドウ、重ね順でいうと上から2番めだったウィンドウにタスクが切り替わってそれがいちばん上に出てきます。
そしてさきほどまでアクティブだったウィンドウは入れ替わりに上から2番めへ。
そしてまた【Alt】+【Tab】を押せば、もういちど1番めと2番めを入れ替え。
つまり開いているウィンドウの中の上から1番めと2番だけを交互に入れ替えます。
もうわかりますね。
これはふたつのウィンドウを行ったり来たりしながら作業を繰り返すのにぴったりです。
いちいち縮小イメージを確認するといった必要がないんで、よそ見しながらでも作業できます。
これは覚えておくと便利ですよ。
タスクビューでの切り替えもあるけど
実はもうひとつタスクビューでの切り替えという方法もあります。
これはタスクバー上の[タスクビュー]というボタンをクリックしたり【Win】+【Tab】キーというショートカットで呼び出せます。
しかし私の場合、タスクの切り替えにはあまり使いません。
なぜかというと、肝心のタスクの選択が片手でできないからです。
【Tab】キーを押すだけでウィンドウを切り替えることはできず、マウスを併用するか矢印キーを使う必要があるので、結局両手の操作になります。
なので、私はタスクの切り替えには名前に反して「タスクビュー」を使いません。
その代わり、仮想デスクトップの確認やデスクトップ履歴の操作には使っています。
臨機応変にタスク切り替えできるようになろう
以上、キーボードショートカットを使ったタスク切り替え方法の紹介でした。
マウスに手を触れずに左手のキー操作だけで切り替えられるので便利です。
Fukuzumiの場合、ウィンドウを切り替えてデータを確認/比較しながらメモをとったり、コピー&ペーストを繰り返すことがよくあります。
とくにふたつのアプリケーションを交互に切り替えるときには【Alt】+【Tab】の瞬間押しが重宝します。
皆さんもぜひキーボードショートカットでのタスク切り替えを使いこなしてください。