キーボードをArchissのProgresTouch RETRO Tinyに替えて2ヶ月。だんだんと英語配列にも慣れてきましたが、それで気づいたことがあります。
それはキーボードのホームポジションを示す突起についてです。
ホームポジションを示すキーボードの突起
パソコンのキーボードには、ホームポジションを示すための突起がついています。
左手の人差し指が【F】キー、右手の人差し指が【J】キーです。
この突起を指先で探って人差し指を置くようにすれば、自然とホームポジションになるわけですね。
でも昔使っていたパソコンではこの突起が【D】と【K】にあって、そのほうが使いやすかったという話を以前に書きました。
ところが、英語配列のキーボードに買い換えて使っているうちに、なぜ突起の位置が現在のように【F】と【J】になったのか、なんとなく判るような気がしてきました。
英語キーボードなら【J】キーの突起が役にたつ
というのも、英語配列キーボードだと【BackSpace】キーを押すときに右手人差し指を【J】に置いたままでラクラク届くんです。
もうちょっと詳しく言うと、単に右手小指を伸すだけでは届かないんですが、手首を僅かに右に移動しながらさらに奥へ小指を伸す感じにすれば簡単に届きます。
もちろんこの動きをするとき、右手人差し指は【J】キーに置いたまま。なので人差し指から小指の4本を軽く開く感じになります。
これなら、いちばん遠い【BackSpace】を打つときに【J】の位置がはっきりわかるのでホームポジションを見失うことはないでしょう。
【K】を基準にすると指を開く幅が足りなくて小指が【BackSpace】に届きませんが、【J】を基準にすれば届きます。
余談ですが、これは【BackSpace】キーが横に長い英語配列キーボードならではといえます。おそらく日本人より手が大きい欧米人のほうが横に長くて【BackSpace】が打ちやすいのに対し、手の小さい日本人の方がキーが横に小さくて不便を強いられているのは皮肉です。
日本語キーボードだと気づかなかった
試しに日本語キーボードでもやってみましたが、【J】キーの突起を基準に先ほどの要領で手を開いても【BackSpace】キーまではぎりぎりで、思い切り小指を伸さないといけないのでかなりストレスが溜まります。
どうしてもムリに伸す感がつきまとうので、ホームポジションの突起を【J】キーにつける意味に気づきにくかったんだろうと感じました。
同様に、左手小指で【Esc】キーを押す場合も、【F】に人差し指を置いたままでラクラク届きます。
英語配列キーボードを使ってみてはじめて、なるほどこの位置にも意味があったのかと理解できました。
とはいってもやはり手首を動かして手を開く操作はムダなので、テキスト編集はなるべくWZエディタを使って【Ctrl】+【H】で代用してしまいますけど。