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お手頃なのに機能充実の中華マルチエフェクター

AmazonなどでミニサイズのエフェクターをたまにみかけるSonicakeというブランドから、けっこうおもしろいマルチエフェクター(ギタープロセッサ)がリリースされていました。

Sonicakeブランドロゴ

2023年秋には海外YouTuberがこぞって紹介動画をあげていますが、日本には代理店がないせいか日本人による紹介動画はいまだに見当たらないようです。

なぜ注目されないのかちょっと不思議なので軽く紹介してみます。

 

 

 

格安機には信じられない入出力仕様

Sonicakeといえば以前から、こういうのはよく見かけました。 中華マルチの最廉価グレードによくある2スイッチ、1ペダルのデザインです。

Sonicake Matribox

ところが今回発見したのはこれ。

3スイッチに拡張され、少し大型化した中級機といういでたちです。

Sonicake Matribox II

よくある中華マルチがまたひとつ増えたか、という印象でしたがある画像をみてちょっと興味が沸きました。

Sonicake MatriboxII I/F

 

左から順に、

  1. 外部フットスイッチ端子

  2. ギター入力用インプット端子

  3. AUX IN用3.5mm端子

  4. FX Loop(センド/リターン)

  5. モノラル出力(ステレオL)端子

  6. ステレオR出力端子

  7. 3.5mm ヘッドフォン出力端子

  8. MIDI入出力(3.5mm)

  9. USB-C

  10. DC9V (1000mA)

 

なんとこのクラスにしてAUX入力とセンド/リターンとMIDI入出力を備えています。

加えて出力のL/R端子がノイズに強いバランスドアウトになっているようです。

いままでみかけたことのない、驚愕のスペックです。

それで気になる価格は?

 

 

 

 

 

 

 

299.99ドル!

 

衝撃です。

 

操作系はちょっと古いタイプ

海外の紹介動画はすでにたくさん上がっているので、とりあえずは概要がわかる短めのものを載せておきます。

 

これを見ると操作はタッチスクリーンではなく、昔ながらのノブを回してパラメーターを選択するタイプ。

 

 

ちょっと古臭い感じはしますが、それで価格を下げているなら私は歓迎です。

格安タッチスクリーンでイライラしたり、パネルの劣化で使えなくなったりするよりまし。

 

ちなみに演奏中の画面をみると、いちばん上はステレオのレベルメーターになっているようです。マニュアルで確認したところ、入力/出力のレベルメーターでした。

 

また、PC/Macに接続してアプリケーションでの操作も可能です。

 

こちらの動画を見たところでは、同一パッチ内でのシーン切り替え的な機能は見当たらないようです。ライブ中心のユーザーだと気になるかも。

 

 

基本スペック

最後に基本的なスペックをチェックしておきましょう。

  • プリセットスロット 198(内ファクトリープリセット 99)

  • アンプモデル数 63

  • キャビネット数 63

  • ユーザー登録可能IR 15

  • エフェクト数 93(同時使用可能数 10)

  • フットスイッチ 3

  • エクスプレッションペダル

  • 外部フットスイッチ/ペダル対応

  • FX ループ(センド/リターン)

  • MIDI 入出力

  • AUX入力

  • USBオーディオインターフェイス

  • ルーパー(60秒)

  • リズムパターン 100

内蔵ドラムマシンとルーパーで練習できるし、外部音源からの入力も可能、フットスイッチの拡張ができてMIDI制御までOK。強いて言えばBluetooth接続が見当たらない程度でしょうか。

 

 

ついでなのでマニュアル(英文)へのリンクも張っておきます。

SONICAKE Matribox II Manual

 

実は上位機種も登場済み?

というわけでいま個人的に欲しいスペックを格安で実現した夢のようなマシンでした。

ところで公式サイトにも情報がないんだけど、Sonicake Brasilを名乗るチャンネルがこんな動画を出してます。

 

 

お先走りでしょうか、Matribox II Proという上位モデルです。

ブラジルなのにテロップが簡体字なのはうっかりリークなのか?

 

 

ついでにもうひとつ、こちらはディーラー制作の販促用ですね。

 

背面はアウトフォーカスになっていてよくわかりませんが、XLR端子をふたつ装備しているのは見て取れます。

結構本格的な用途を狙っているのかも。

 

さらにこの記事を書いている段階で中国語による紹介動画を見つけました。

タッチスクリーンになっているのがわかります。

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