Catalyst 60のばあい、フル出力の60W以外に30W、1/2W、ミュートを選択できます。
このうちミュートはライン出力専用でキャビネットからは音を出したくないときに使います。
パワーコントロールで出力を下げることで、自宅でも使いやすいと一般的に言われていますが、実際に使ってみるとどうやら単純に音色そのまま出力だけ下がるわけではなさそうなのがわかりました。
Catalyst(Firm v2.01)のパワーコントロール
最初にお断りですが、今回紹介するのはファームウェアv2.0.1にアップデートした無印Catalystのうち、Grammatico GSGというアンプモデルでの話です。
他のアンプモデルではチェックしていない、あるいは今まで気付いていないだけ?なのでその点はご了承ください。
要するに突然気になったということです。
またキャビネットの設定は2×12です。これも最近使いはじめたばかりなので余計に気になるのでしょうか。
低域が削られる?
ギターアンプをいい音で鳴らす方法はときどきトライしていて、基本的にチャンネルボリュームやマスターボリュームをいじったとき、音量がぐっと上がるポイントを探すのが基本というのに行き着きました。
さらにEQについても、バンド(帯域)ごとに同じ要領で詰めていけるようです。
Catalystではキャビネットを3タイプ(1×12"、2×12"、4×12”)から選択できるので、キャビネットを代えながら(1×12"と2×12"の比較)、BASSのレベルを調整していました。
結果的に2×12"がよさそうだったのでいったんそれで固定とし、へさらにパワーコントロールでフル出力と1/2Wの比較をやってみたところ、1/2Wでは明らかに低域の出方がおとなしいと感じられました。
BASSの補正では対応できない?
音質の評価は個人の好み、音楽のジャンルなどでさまざまでしょうが、私個人としてはちょっともの足りない感じを受けます。
そこでEQでの補正を試したんですが、BASSをあげるとまるでゲインをあげたかのように歪みが増してしまい、こちらの意図したような効果は得られませんでした。
いままでBASSの調整でこんなこと(歪み)は感じなかったので、ちょっと面喰らっています。
特定のアンプモデルとキャビネットの組み合わせに限った現象かもしれませんが、パワーコントロールは単純に出力を下げるだけでなく音質が変化する可能性はあると考えておいたほうが良さそうです。
低出力だと大口径スピーカーを鳴らしきれない、みたいなことを考えるとキャビネットとの組み合わせを検討したほうがいいのかも知れません。
一方、低域の豊かさを重視するなら音量はマスターボリュームで調整し、パワーコントロールは使わない(フル出力)のがよさそうです。