そこで、DAIVでのドライブ増設方法について紹介します。
今回のポイントは次の3つです。
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DAIV ミニタワーケースのドライブベイ構造について
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ドライブのマウントと配線の方法
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SATAインターフェイスの増設
現在のドライブ構成
増設の説明に入る前に、現在のドライブ構成について紹介しておきます。
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起動ドライブ(Cドライブ) 512GB M.2 SSD
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内蔵ストレージ1(Dドライブ) 2TB HD
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リムーバブルストレージ (Eドライブ) 4TB HD
3.のリムーバブルストレージについてちょっと補足。
DAIVシリーズの特徴的なオプションに、HD/SSDを簡単に交換できるスロットがあります。
3.5インチベイにこのスロットを組み込むことで、パソコンの前面から簡単にドライブユニットを交換できるので、たとえば毎年1台ドライブを購入して、その年に撮影した写真や動画を年ごとに管理するといった使い方ができます。
今回、空きが減ってきたのはこのEドライブ。
なので本来だったら、新しいドライブを買ってきて入れ替えるだけで済むのですが、以前のパソコンに入っていたHD(容量6TB)が余っているのでこれを再利用することにしました。
DAIV Z9のドライブベイは増設が簡単
では、DAIV Z9のケース内をチェックしていきます。
ケース左側のサイドパネルを取り外すと次のようになっています。
向かって右がケース前面側で上が5.25インチ用ドライブベイ。ここにはDVD/Blu-Rayドライブのほか、先ほど紹介したリムーバブルストレージ用のスロットがセットされています。
そのすぐ下には、これもBTOオプションで追加したメディアカードリーダーがあり、コンパクトフラッシュやSDカードを直接挿入できるようになっています。これも一種のリムーバブルドライブです。
いちばん下に、3.5インチドライブ用のベイが並んでいます。
ご覧いただいてわかるとおり、横向きにレイアウトされているのが特徴で、ケースを空けたとき横から差し込むだけで装着できます。
電源やSATAケーブルの端子が見えているので作業性も良好です。
また、このドライブベイではドライブユニットをまずアタッチメントに取り付けてから挿入するようになっています。 このアタッチメントにはプラスチック製の固定パーツが付属していて、ドライブをネジ留めする必要がなく、代わりにこの固定パーツをはめ込むだけです(パーツを使わずネジで固定することもできます)。
横から挿入する分、ケース内にはドライバでネジ留めするだけの作業スペースはないんですが(特に前面側)、むしろネジ留め不要にしてガチャッと差し込むだけになっているという賢い設計です。
SATA用コネクタが足りない
ドライブの装着が終わったら、電源とSATAケーブルの接続です。
このケースの場合、電源ユニット自体は向かって左下にあり、そこからいったんケース前面のいちばん上に配線が流れています(写真右上)。
ここにはPCの電源スイッチがあり、増設ドライブ用の電源コネクタはここから分岐しています。コネクタは充分な数があるので、手頃な長さのものを引っ張ってきて接続すればOK。
次はSATAケーブルを使ってマザーボードとドライブユニットを接続するんですが、ここに来て重大な問題が発覚。
どうやらマザーボード側のSATAポートはすでに埋まっていて、これ以上増設はできません。
作業はいったんここで中断です。
SATA増設カードを装着
SATA増設用カードは、マザーボードのPCIスロットに装着します。
Amazonで物色して、念のためSATAが4ポートのものを購入。たぶん2ポートでも足りると思いましたが、価格も大差ないので4ポートにしておきました。 SATAのケーブルが付属しているのも地味に嬉しいポイントです。
マザーボードには空きスロットが2つありましたが、ケースの横側についているファンがじゃまで簡単には装着できないので、ファンを装着しているフレームごといったん取り外します。
続いて空きスロットにカードを装着。
ケースについていたスロットカバーを取り外して、代わりにカードを装着。あとは付属のSATAケーブルでポートとHDDを接続し、ケース側から来ている電源コネクタも忘れず接続しておきます。
あとはファンを元通りに取り付け、サイドパネルをはめれば増設作業はすべて終了。
これでしばらくは動画編集にも対応できます。
まだ空きスロットがふたつありますが、今後は本来想定していたようにリムーバブルスロットのほうを重点的に使っていく予定ですが、なにかの時には役にたつでしょう。