マルチトラックレコーダー、R24を急遽購入したので、気になるコントロールサーフェイス機能について軽く動作チェックしてみました。
結論からいうと、DAWソフトStudio One 5ではそこそこ使えます。
残念ながらDaVinci Resolve 17では実用になりませんでした。
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この記事の目次
ソフトウェアを操作するコントロールサーフェイス機能
コントロールサーフェイスとは、パソコンソフトウェア上のダイヤルやボタンなどを物理的に操作できる周辺機器のことです。
本来なら、画面上のボタンやスライダーをマウスのクリックやドラッグで操作していたところを、コントロールサーフェイスから操作できるようになります。
物理的に操作するためフィジカルコントローラーとも呼ばれます。
ZOOM R24やR16、R8などのマルチトラックレコーダーは、コントロールサーフェイスとして利用できる機能があり、”Mackie Control”という規格に対応しています。
次の画像は、ZOOM R24の製品公式サイトに掲載されているものです。
この写真のようにPC上のアプリケーションを、R24のフェーダーやトランスポートコントロールを使って操作します。
これを実際に使えるか、音楽制作ソフトStudio One 5と動画編集ソフトDaVinci Resolve 17でチェックしてみました。
Studio Oneでの設定
Studio Oneでコントロールサーフェイスを使用するには、初期画面から[外部デバイスを設定...]を実行します。
オプション設定画面の「外部デバイス」タブが現れるので、下のほうにある[追加...]ボタンをクリック。
するとデバイス設定画面が現れるので、左のメーカーリストから"Mackie”のフォルダーを開いて”Control”を選択します。
右側に設定項目が現れるので受信元と送信先のそれぞれに、"ZOOM R16_R24 Audio Interface"を設定しましょう。
これで、R24(やR16)をコントロールサーフェイスとして使用できるようになります。
Studio Oneでの動作状態
Studio One 5では、以下のような操作が可能です。
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再生
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停止
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FWD
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RWD
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ジョグダイアル
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フェーダー
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ミュート/ソロの切り替え
ジョグダイヤルの動作は小節単位となります。
DaVinci Resolveでの設定
DaVinci Resolveのばあいは、まずプロジェクトを作成する必要があります。
プロジェクトの画面を開いて、メインメニューの[DaVinci Resolve]から[環境設定...]を選択します。
環境設定ダイアログボックスが現れたら、左のカテゴリリストから「コントロールパネル」を選択します。
「オーディオコンソール」と設定があるので、”MIDIオーディオコンソールを使用”にチェックするとMIDIプロトコル、MIDI入力、MIDI出力の3つの設定項目が現れます。
MIDIプロトコルで”MCU Compatible”を選択し、MIDI入力とMIDI出力をそれぞれ”ZOOM R16_R24 Audio Interface”に設定します。
DaVinci Resolveでの動作状態
動画編集ソフト DaVinci Resolveではオーディオ編集機能であるFairlightページで使えることを期待していましたが、残念ながら期待外れの結果に終わりました。
再生スタートと停止は動作しますが、その他はRWD、FWD、ジョグダイヤル、フェーダーなどどれもまったく反応しません。
再生/停止だけはできるので、コントロールパネルの設定方法自体は間違っていないものと思われますが、プロトコルに互換性がないようです。
もし動作可能になる設定方法をご存じの方がいらしたら、ぜひご教示ください。