IPストリーミングの設定を紹介しました。
今回は、送られてきた信号を配信ソフトOBS Studioで取り込むための設定を紹介します。
ここまでくると、XF400をWebカメラのように使えるようになります。
XF400のファームウェアをVer.1.0.4にアップデートしたところ、VLC PlayerでIPストリーミングを受信できなくなりました。
ただしOBS Studioでは受信できているので詳細は不明です。
2020.8.19
この記事の目次
配信ソフト"OBS Studio”
IP ストリーミングの設定を行ったことでXF400からの映像と音声をPC側で受け取れるようになりました。
この信号をライブ配信するには、配信ソフトを使います。
いくつかソフトがありますが、利用者も多く情報が充実しているOBS Studioというソフトを例に紹介します。
Windows/MacOS/Linuxで動作するソフトで、オープンソースなのでだれでも無料で自由に使えます。
なお、今回紹介するのはIPストリーミングの信号を、映像・音声のソースとして利用する部分の設定のみです。
インストール方法や配信のための設定については後日紹介する予定ですが、すでにいろいろなサイトで解説されているのでまずはそれを参考にしてください。
OBS Studioにソースを追加する
ではOBS StudioにIPストリーミング用の設定を追加していきましょう。
シーンを作成する
まずXF400専用にシーンを作成します。
画面下段左端の「シーン」グループでいちばん左下にある[+]をクリックします。
「シーン追加」というダイアログボックスが現れるので、適当な名前をつけてください。ここでは”XF400”としました。
ソースを追加する
シーンが作成できたら、リストからそのシーン(XF400)を選択します。
すると右隣の「ソース」グループに"ソースがありません。"というメッセージが出ます。
[+]ボタンをクリックして、ソースを追加しましょう。
[+]をクリックするとメニューがポップアップするので、リストの中から[メディアソース]を選択します。
続いて「ソースを作成/選択」というダイアログボックスが現れるので、適当な名前をつけておきましょう。
ここでは”IPストリーミング”としました。
[OK]をクリックして追加します。
続いて設定画面が現れるので、映像のソース、つまりIPストリーミングを受け取るための指定を行います。
まず、"ローカルファイル"のチェックボックスをオフにしましょう。
ダイアログボックスの内容が変化して、入力や入力フォーマットといった項目が増えます。
入力のところに、IPストリーミングの信号を受け取るためのURLを記入します。
前回の記事で行った設定は次のとおりだったので、それをもとに設定します。
- カメラのIPアドレス:192.168.0.100
- 送信ポート:5000
- プロトコル:UDP
これをもとにURLを指定すると次のようになります。
udp://192.168.0.100:5000
これを”入力”フィールドに指定してください。
カメラ側のプロトコルをRTPに設定したときは、もちろんrtp://~で始まるURLにします。
この段階で、うまくいけば上のダークグレイだったエリアに、XF400からの映像が現れます。
でも、現れなくても慌てる必要はありません(上のキャプチャ画像でも現れていません)。
[OK]をクリックしていったん設定ダイアログボックスを閉じます。
そのあと、シーンの切り替えを行ったり[トランジション]ボタンをクリックしてみると、映像が表示されるはずです。
音声信号の設定
IPストリーミングの信号にはカメラからの映像とカメラ内蔵マイクの音声が含まれています。
なので、もしカメラ側の音声をそのまま使うのであれば、音声に関する設定はなにも追加する必要はありません。
もし、別のマイクで収録した音声を使うときは[ソース]に"音声入力キャプチャ"を追加してください。
音声の追加はIPストリーミングとは関係ないので今回は割愛します。
音声を別録りするばあい、カメラ内蔵マイクの音声と二重にならないように、ミキサーで音声をミュートしておきましょう。
カメラ側の設定は終了、あとは配信設定
これで、IPストリーミングの信号をOBS Studioで扱えるようになりました。
あとは配信の設定です。YouTube LiveやFacebookライブなど、配信サービスに応じた設定が必要になります。
OBS StudioでのIPストリーミング設定 - まとめ
- IPストリーミング専用のシーンを作成する
- ソースを追加し、配信用カメラのURLを登録する
- カメラ側で設定したプロトコルと統一すること
-
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