ところがアプリケーションの中にはインストール時にユーザーアカウント制御(UAC)画面での操作を必要とするものがあり、Windowsの標準設定ではスクリーンショットを撮ることができません。
そこで今回は、ユーザーアカウント制御画面のスクリーンショットを撮るための設定を紹介します。
ユーザーアカウント制御とは
ユーザーアカウント制御(UAC)とは、パソコンを利用するユーザー(あなた)の権限を一時的に管理者レベルに切り替える機能です。
通常は一般ユーザーの権限でパソコンを使っていますが、これによりウィルスなどの不正プログラムが勝手に設定を書き換えたりしないように、一部の動作を制限しています。
しかしアプリケーションの中には管理者権限でないとインストールできないものがあり、そういったプログラムをインストールするばあいには、インストールを許可するか確認を求めてきます。
これがユーザーアカウント制御です。
UACのメッセージはキャプチャできない
ユーザーアカウント制御のメッセージは次のような感じですが、このメッセージボックスはふつうスクリーンショット作成ツールではキャプチャできません。
これはキャプチャ-ソフトの制限ではなく、Windows本体のセキュリティ設定に起因しているので、設定を変更すればキャプチャーできるようになります。
当サイトのようにWindowsパソコンの使い方を説明する場合、UACの画面があったほうが初心者にはわかりやすいので、私のPCではセキュリティ設定を変更してあります。
もちろん、今回Windows10をクリーンインストールしたノートPCでも変更を行いました。
当然のことながらUACのスクリーンショットを必要としない普通のユーザーだったら、この設定は必要ありません。
セキュリティ設定を変更する
UACの画面をキャプチャーできるようにするには、Windowsのセキュリティ設定を変更してやりましょう。
変更は(いまのところ)コントロールパネルから行う必要がありますが、今のWindows10ではスタートメニュー内に[コントロールパネル]がないので、検索で呼び出します。
なお、今回紹介する手順はWindows10 2020H2(2020年後期版)に基づいています。以前のエディションでは画面上の表示などが微妙に異なる可能性があるので注意してください。
step
1Windowsのコントロールパネルを開く
Windowsのバーに「コントロールパネル」と入力して検索を実行します(「コントロール」など一部の文字を入力するだけでも可)。
検索結果の画面で[コントロールパネル]を開きます。
step
2システムとセキュリティを開く
コントロールパネルから[システムとセキュリティ]をクリック。
step
3セキュリティとメンテナンスを開く
続いて[セキュリティとメンテナンス]を開きます。
step
4ユーザーアカウント制御の変更
「ユーザーアカウント制御」を選択すると右側に「セキュリティ」グループがあるのでこれを展開。
step
5設定レベルを変更する
「ユーザーアカウント制御の設定」画面が現われると、次のように上から2つめに設定されています。
スライダーのレバーをクリックして、設定レベルをひとつ下げます。
[OK]をクリックしてダイアログボックスを閉じたら、設定は終了です。
これでユーザーアカウント制御画面をキャプチャできるようになりました。
スクリーンショットを撮るなら知っておきたい
ユーザーアカウント制御は悪意のあるプログラムからパソコンを守るのに必要ですからなるべく変更しないに越したことはありません。
また、今回のポイントとしてコントロールパネルの呼び出し方があります。
Windowsのアップデートととも「Windowsの設定」へと移行しているため使用機会が減ってきましたが、まだまだコントロールが必要な場面もあります。
完全に移行するまでは操作を判りづらくする原因にもなるでしょう。
ぜひコントロールパネルの開き方を覚えておいてください。