パソコンを長く使っているとハードディスクやSSDがだんだん劣化して、いずれは故障につながります。
だいじなデータを守るためには、日ごろからドライブの故障に備えておきたいもの。
劣化度合いがわかっていれば、あらかじめバックアップを行ったり、交換用のドライブを用意しておくなど、余裕をもった対応ができます。
そこで今回は、ドライブの状態をチェックするソフトを紹介します。
この記事の目次
ドライブの劣化はどうやって調べる?
ドライブの劣化が進んでくると読み込みエラーなど目に見える形で影響が出ます。
そうなる前に日頃からバックアップしておけばいいんですが、はっきりと体感できるほどに劣化が進んだ状態ではすでに手遅れで、すべてのデータをバックアップできないということもありえます。
そこで日頃から定期的にチェックしておくのがだいじです。
そこでお薦めしたいのがCrystalDiskInfoというソフト。
ドライブの状態をいろいろな項目でチェックし、それを総合した健康状態という形で判りやすく教えてくれます。
健康状態のところが青だったら正常の範囲、黄色だったら劣化が進んで故障が近い状態、赤くなるとすでに危険な状態です。
もし異常が発生したら、警告音で教えてくれるほか、あらかじめ設定してあればメールで知らせてくれます。
嬉しいことにフリーソフトなので、この記事を読んだらさっそくインストールしてしまいましょう。
CrystalDiskInfoをインストールする
CrystalDiskInfoのダウンロード
CrystalDiskInfoの公式サイトにアクセスするとページの先頭付近にクイックダウンロードというエリアがあります。
いちばん左にある[CrystalDiskInfo Standard Edition]をクリックするとすぐにファイルの保存ダイアログが現われるので、適当な場所に保存してください。
CrystalDiskInfoのインストール
保存先フォルダを開いてダウンロードしたファイルを実行すると、すぐにインストールが始まります。
使用許諾契約に同意して次に進み、インストール先のフォルダを選択してください。
次に進むとスタートメニューへの登録画面です。
そのまま先に進みましょう。
次の画面ではデスクトップにショートカットアイコンを作成します。
ショートカットが不要ならチェックボックスをオフにしてください。
最後にここまでの設定を確認して[インストール]をクリックします。
インストールが終わると、完了のメッセージが出ます。
「CrystalDiskInfoを実行する」というチェックボックスがマークされているので、[完了]をクリックすると続いてCrystalDiskInfo]が起動します。
ふだん使用するときはスタートメニューの中に[CrystalDiskInfo]という項目ができていますから、そこから実行してください。32bit版と64bit版のふたつが登録されているので、64bit版Windowsを使っているなら64bit版のほうを、そうでなければ32bit版のほうを起動しましょう。
CrystalDiskInfoでドライブの状態を確認
CrystalDiskInfoには特に使い方というものはありません。
ウィンドウにはドライブの情報と健康状態が表示されているので、そこをチェックするだけです。
下半分はリストになっていて、ドライブの状態をチェック項目ごとに詳しく教えてくれますが、一般ユーザーならとりあえずは健康状態に気をつけておけば充分でしょう。
ハードディスクやSSDを複数搭載している場合や外付けドライブを接続しているばあいは、ウィンドウの上の方にそれぞれのドライブの状態が表示されています。
この部分をクリックするとドライブを切り替えて、起動ドライブ以外の詳細なデータを表示できます。
ほかにもドライブ名横にある三角のボタンをクリックしてドライブを切り替えることもできます。
CrystalDiskInfoのオプション
オプションを設定することでより使いやすくなります。
更新と自動更新
ドライブのチェックはCrystalDiskInfoを起動したときに自動で行われます。
その後も定期的に自動で更新されるので、常に最新の状態をチェックできます。
自動更新は初期状態では10分ごとに行われますが、更新間隔を変更したいときは[機能]メニューの[自動更新]サブメニューから選択してください。
自動更新はオフにすることもできます。
その場合も、[機能]メニューで[更新]を実行すれば最新の状態に更新されます。
自動更新の対象はドライブ単位で選べるので、チェックが不要なものがあれば除外しておいてもいいでしょう。
スタートアップと常駐
せっかくCrystalDiskInfoをインストールしても、ふだんから使っていないといざというとき手遅れになるかもしれません。
そんなことにならないように、Windowsのスタートアップ項目に登録して自動で起動するようにしておきましょう。
[機能]メニューで[スタートアップ]をチェックしておくと、Windowsの起動と同時にCrystalDiskInfoが起動して監視を行ってくれます。
さらに[常駐]にもチェックしておけば、起動したとき自動的にWindowsのシステムトレイで待機状態になるから、CrystalDiskInfoのウィンドウがじゃまになりません。
常駐待機状態で監視を行い、もしトラブルの兆候があったらその場で教えてくれます。
通知
ドライブの劣化が進んできたばあいや温度が異常に上昇したばあい、基準を超えたところで通知してユーザーに注意を促します。
初期状態では通知音による警報が設定されていますが、そのほかにメールでの通知も可能です。
複数のパソコンをひとりの担当者で管理しているようなばあいに便利な機能です。
メールで通知を行うには、あらかじめ送信先のメールアドレスや使用するメールサーバーを登録しておきます。
まずは日頃の健康チェックを欠かさないこと
CrystalDiskInfoの使い方はこれだけです。
もちろん、上級者向けにはいろんなオプションがあります。
健康状態の判定基準を自分なりに変更したり、温度チェックの警告温度を変更することも可能ですが、まずは難しいことを考えず初期設定のままで充分です。
ふだんからドライブの状態をチェックしつつバックアップを欠かさないように心がけ、健康状態が注意になったらドライブの交換を準備しておきましょう。
重大なトラブルに遭わないように、CrystalDiskInfoでトラブルを回避してください。