生成AI

Windows標準生成AI「CoPilot」を使ってみる

ChatGPTに代表される生成AIもだいぶ普及してきたんでそろそろ使わなきゃ、ということでとりあえずWindowsPC標準搭載のCoPilotを使ってみました。

 

以前、翻訳でGoogle Bardをよく使っていましたが、Geminiに切り替わったころから利用機会がなくてまだ使っていません(特に不満があって止めたわけではない)。

 

生成AIがどんなものか調べるには、まさに生成AIがうってつけです。

どんなことができるのか、CoPilot自身に訊いてみました。

 

生成AIってよく聞くけど、なにができる?と疑問に思ってる方、使い方のイメージを掴んでください。

 

 

起動はタスクバーから

CoPilotは、Windowsパソコンに統合されているアプリなので、簡単に起動できます。

タスクバーにあるアイコンをクリック/タップします。

 

Microsoft CoPilot タスクバーアイコン

タスクバーのCoPilotアイコンをクリック

 

音声操作もできると思いますが、私のメインマシンにはマイクをつないでないので今後もキー入力で操作していきます。

 

ウィンドウが開いて、名前の入力を求めてきたので適当なハンドル(ニックネーム)を入れておきました。

 

CoPilot初回起動画面

まずユーザー名を登録する。

 

 

[↑]ボタンをクリックすると、初期画面が現れます。

 

CoPilot初期画面

CoPilotの初期画面。

 

 

ここからCoPilotとの対話開始です。

 

CoPilotにできることを訊いてみる

CoPilotに限らず生成AIに類するツールは対話形式で操作します。

 

質問をテキスト入力して送信する

 ↓

回答が表示される

 

というやりとりです。

 

 

さっそく、CoPilotになにができるのか訊いてみました。

 

"CoPilotにメッセージを送る”というフィールドに質問をタイプします。

CoPilotにできることをおおまかに教えて」と送信すると答えが返ってきました。

 

”僕は、ユーザーと会話を楽しんだり、質問に答えたり、情報を提供するお手伝いができます。例えば、最新のニュースを調べたり、面白い雑学を共有したり、コードを書いたりもできます。画像生成機能もあり、想像したものを絵にすることもできますよ!それから、ちょっとしたレシピのアイデアを出すとか、深い哲学の話をすることも得意です。興味のあるものを教えてくれれば、そこから広げていきましょう!

 

こんな感じで、おしゃべりするように回答してくれます。

 

逆にできないことも訊いてみる

続いて、CoPilotにはできないことも訊いてみます。

 

逆にできないことも教えて」とタイプ。

 

すると機能面の制限について箇条書きで答えてきました。

 

CoPilot対話例1

CoPilotにできることとできないことを訊いてみる。

 

つながりを理解している

ここでポイントがふたつあります。

ひとつは「逆にできないことも教えて」という質問のしかた

 

最初の質問とそれに対する回答を踏まえたうえで実際に会話するように質問しています

 

CoPilotは、直前の「できること」を踏まえての「できないこと」であると理解して回答しています。

 

参考

この質問を『逆にできないこと』と判断したばあい、「時間を元に戻す」のような不可逆的な行為が考えられますが、決してそのように誤解することなく、「CoPilotにはできないこと」と質問の意図を正しく読み取って回答しています。

 

もうひとつは、箇条書きで簡潔にまとめている点です。

項目が6つもあり、ひとつの文章では読みにくくなるので箇条書きですっきり整理しています。

また、各項目も短い要約は太字、コロンの後に少し具体的な説明と書き分けています。

 

サインインのメリット

ところで、CoPilotのウィンドウの右上に[サインイン]というボタンがあります。

これについても訊いてみました。

 

サインインすることで、いくつかの便利な機能や特典を利用できます。例えば:

  1. パーソナライズされたエクスペリエンス:会話の履歴を保存して、次回の会話に活かすことができます。前回の話題から続けて会話することも可能です。

  2. カスタマイズオプション:設定や好みに応じて、より自分らしい体験が可能になります。

  3. マルチデバイス対応:複数のデバイスでシームレスに利用できます。例えば、スマホで始めた会話をPCで続けることができます。

  4. データの保存と共有:ファイルやリンクを保存したり、他のアプリケーションと共有したりすることが簡単になります。

具体的に何か知りたいことがあれば、遠慮なく教えてくださいね。

 

このように

会話の履歴を保存しあとから参照したり、スマホとPCの間で会話を続けたりできるようです。

 

CoPilot会話例2

サインインして利用することのメリットを訊いてみる。

 

 

履歴についてはサインインしている間はずっと記録されているそうです。

 

とろで、サインインしていない状態でもウィンドウはスクロールして会話が続いています。

そこで、サインインしていない状態での履歴保存についても訊いてみました。

 

サインインしていない場合、会話の履歴はセッションが終了すると同時に消えます。つまり、ブラウザを閉じたり、ページをリロードしたりしたら、その時点で履歴はリセットされます。だから、サインインしていないと、前の会話に戻ることはできないんだ。理解してくれた?

 

 

この回答だけでは「セッション」という表現がわかりにくかったので、次のように訊いてみました。

 

 

ウィンドウをクローズすると消えて、最小化だと消えないという理解でいい?

回答は次のとおり。

 

その通り。ウィンドウをクローズするとセッションが終了し、履歴も消えます。一方、最小化や他のタブに移動するだけなら、履歴はそのまま残ります。今の会話も次に活かせるね。

 

ですが実際に使ってみた範囲では、CoPilotアプリを閉じただけでは履歴は消えませんでした。

パソコンを起動している間くらいは残っているかもしれません。

 

回答の中には「ページのリロード」や「他のタブに移動する」といった表現が出てきますが、どうやらWebブラウザでの利用を想定しているようです。CoPilotアプリにはタブもリロードボタンもありません。

 

コピーや印刷も可能

CoPilotのやりとりで表示された内容はそのまま印刷したり、テキストとしてコピーできます。

画面上で右クリックすると、印刷、音声読み上げ、共有(SNSへの投稿)などが可能です。

 

CoPilotコンテクストメニュー1

空白部分で右クリックしたときのコンテクストメニュー。

 

CoPilotの回答を利用して、文書を作成するといった使い方ができます。

 

CoPilotコンテクストmenu-2

テキスト選択状態でのコンテクストメニュー。

 

ちなみにウィンドウ上部の3点ドットボタンをクリックするとアプリのピン留めや拡張機能の設定ができるようになっています。

 

CoPilotメニュー

タイトルバーのメニューを開いたところ。

 

 

調べものや要約には強力なツール

今回は生成AIのいちばん基本的な使い方としてCoPilotの操作例を紹介しました。

このような作業を従来のやり方でやろうとすると、

WebでCopilotについて検索する

  1. 検索結果から参考になりそうな記事をピックアップ
  2. 記事の中から必要な情報を集める
  3. 重要な項目を整理する
  4. 文章に書き出す

といったステップが必要になります。

 

これをCoPilot自身にやらせることで大幅に省力化できます。

みなさんもぜひ活用してください。

 

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