Windows Media Playerを使おうとしたら、ユーザーインターフェイスがまったく変わっていて使いにくくなっていました。
調べてみたところ、旧タイプの見慣れたメディアプレーヤーもまだ使えることがわかりましたが、実用上不便なところも見つかったので現在判っているところを紹介します。
この記事の目次
メディアプレーヤーとは
メディアプレーヤーは、Windowsに付属しているアクセサリのひとつで、オーディオや動画などの、いわゆるメディアファイルの再生・視聴を行なうツールです。
パソコン上に保存されている音楽・動画ファイルだけでなく、音楽CDの再生も可能です。
また、音楽CDから楽曲データを取り込んでファイルとして保存するリッピング、好きな曲や動画だけをまとめたプレイリストを作成することもできます。
Win11ではインターフェイスが全面刷新
Windows11ではメディアプレーヤーのユーザーインターフェイスが完全に一新され、使い勝手が変わってしまいました。
データは基本的にアルファベット/50音順で分類され、音楽データのばあいは、さらに曲単位/アルバム単位/アーティスト単位のいずれかでライブラリ内を検索するという形になっています。
その一方で、音楽CDなどのディスクメディアを再生する方法はわかりにくくなっています。
旧バージョンでは、フォルダーツリーから音楽CDをセットしたドライブを簡単に選択してすぐに再生できたのに対し、新バージョンではドライブを選択するという操作自体、重視されていないようです。
これは音楽CD自体の利用自体が減って、サブスクリプションに移行したことを反映した変更でしょうか。
旧バージョンも制限付で利用可能
旧バージョンのメディアプレーヤーは完全に廃止されたわけではなく、最新のWindowsパソコンでもまだ利用できます。
ただし、スタートメニューなどの目に付くところには表示されません。
また、音楽CDのリッピングやプレイリストの作成など、利用できなくなった機能がいくつか見受けられます。
Microsoftとしてはあくまでも暫定措置あるいは緊急避難的に残してあるだけで、将来的には完全に移行させるつもりでしょう。
旧バージョンの起動方法
旧バージョンのメディアプレーヤーを起動する方法はいくつかありますが、もっともオーソドックスな方法を紹介しておきます。
スタートメニューを開いたら右上のほうにある[すべてのアプリ>]をクリックします。
アプリのリストが現れたらスクロールして「W」グループのところまで移動します。
グループの中に[Windowsツール]という項目があるのでこれをクリック。
するとコントロールパネルの画面が開きます。
この中にある[Windows Media Player Legacy]をクリックすると、旧バージョンのメディアプレーヤーが起動します。
なぜコントロールパネルに?
コントロールパネルはもともとWindowsの基本設定に関するツールをまとめたものなので、昔からの仕様に慣れた人ほど、ここにメディアプレーヤーが入れられているとは思わないでしょう。
処分に困ってムリヤリ押し込んだ感が否めません。
Media Player Legacyで使えない機能
Media Player Legacyの全機能をチェックしたわけではありませんが、ざっと試した範囲でもオーディオCDのリッピングやプレイリストの作成ができなくなっているようです。
移行は必至 筆者の場合、ギター教則本の付属CDをリッピングしてプレイリスト化することで、練習ごとに教則CDを入れ替えなくてもいいようにしていました。 これができなくなったことで、今後購入する教則CDの管理には新しいメディアプレーヤーを使わざるを得なくなりました。 現在、新刊の教則本でCDメディアが付属しているものは少なくなってきましたが、古くから版を重ねてきた定番のものにはまだまだCDのモノがたくさんあるので、新たに買うときに困ります。 なお、以前にプレイリスト化してあったものは、従来通りMedia Player Legacyで再生できます。
プレイリスト自体も後方互換性なし
音楽CDのリッピングは新しいメディアプレーヤーでやるとしても、プレイリストの管理や再生はMedia Player Legacyでできると助かるのですが、残念ながらこれもできません。
新しいメディアプレーヤーではプレイリストのファイル形式そのものが変更されており(拡張子はm3u8)、これをMedia Player Legacyでは読み込めないからです。
一方、Media Player Legacyで作成したプレイリスト(拡張子がwpl)は、新メディアプレーヤーで読み込むことができます。
つまるところ新しいメディアプレーヤーに移行せざるを得ない状況です。