Windowsのシステムトレイ上にあるスピーカーアイコンやネットワーク設定アイコンをクリックすると、クイック設定というパネルが現れます。
Windowsの膨大な設定の中でも日常的に比較的切り替える機会が多いものがまとめられているので、こまめに設定を切り替える人にはお奨めです。
クイック設定でできること
- 機内モードへの切り替え、Wi-Fi接続の切り替えなどが簡単
- アクセシビリティのカスタマイズ
- 夜間モード、通知モードの切り替え
- オーディオのマスターボリューム操作
この記事の目次
Windows11の設定切り替えを簡単に
クイック設定はタスクバーのシステムトレイアイコンから呼び出せるメニューというか設定パネルの一種です。
Windowsの設定の中でも、比較的頻繁に切り替える設定項目を「設定」アプリを開かなくても簡単に操作できるようになっています。
システムトレイに表示されているアイコンのうち、［音量］と［ネットワーク］、そして［バッテリー］の3つのアイコンをクリックすると、共通のパネルが現れます。これがクイック設定です。
システムトレイから呼び出せる。
バッテリー動作しないデスクトップやタワー型PCでは［バッテリー］アイコンは表示されません。
クイック設定のパネル。
クイック設定の中でいちばん利用頻度が高いのはスピーカーの音量調整（マスターボリューム）でしょう。
そのほかに、Wi-Fi接続、Bluetooth接続、機内モード、夜間モード、集中モード、アクセシビリティの6つのボタンがあります。
ワイヤレス接続をまとめて管理
[Wi-Fi]と[Bluetooth]のふたつのボタンはそれぞれの接続／切断を切り替えます。
また［機内モード］をオンにすると、Wi-FiとBluetoothをまとめてオフにできます。
機内モードの切り替え。
さらに[Wi-Fi]ボタンの横にある[>]をクリックすると、Wi-Fiの接続先（アクセスポイント）の一覧が表示され、切り替えが簡単にできます。
また、このリストの右上にあるスイッチでもWi-Fiのオンオフ切り替えが可能です。
Wi-Fiアクセスポイント一覧
ちなみにWi-Fiがオフの状態で[>]をクリックすると、Wi-Fiをオンにするタイミングを選択できます。
Wi-Fiの再接続タイミングを設定。
重要なものだけ通知する
Windowsを使っているとさまざまな通知が届きます。
便利ではありますが、仕事のじゃまになることもあるので状況に応じてモードを切り替えましょう。
［集中モード］ボタンをクリックすると、オフ、重要な通知のみ、アラームのみの3つのモードをサイクリックに切り替えることができます。
通知のモードを切り替える。
また、集中モードがオンになっているときは、システムトレイの右端に三日月型のアイコンで教えてくれます。
この三日月アイコンが表示されている状態で「通知」パネルを開くと、［集中モード設定］というコマンドがあります。
集中モードの設定画面を呼び出せる。
「集中モード設定」画面を開いても一見モードの切り替えしかないように見えますが、”重要な通知のみ”の下にある［有線リストをカスタマイズ］というリンクをクリックすると通知をより細かくカスタマイズできます。
「設定」アプリの集中モード設定画面。
集中モードの優先度リスト。
アクセシビリティのカスタマイズ
［アクセシビリティ］は視覚や聴覚にハンディキャップをもつひとがPCを利用しやすくするための機能です。
個人用のパソコンだと頻繁に切り替える必要はないかもしれませんが、公共で共有できるパソコンを使うばあいはここから簡単に設定を変更できることを知っておくとべんりでしょう。
アクセシビリティの設定を切り替える。
ここでは以下のような機能のオン／オフ切り替えが可能です。
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拡大鏡
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カラーフィルター
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ナレーター
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モノラルオーディオ
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固定キー機能
さらに［その他のアクセシビリティ設定］をクリックすると設定アプリが開き、より細かいカスタマイズが可能となっています。
「設定」アプリのアクセシビリティ画面。
クイック設定のカスタマイズ
初期状態では、上で紹介したものに加え、ディスプレイの輝度と色合いを抑える夜間モードのボタンが配置されていますが、ここから使用頻度の低いものを削除したりほかの機能を追加できます。
クイック設定をカスタマイズするには、パネルの右下にあるエンピツのアイコンをクリックします。
するとパネルの表示が次のように変ります。
クイック設定パネルをカスタマイズ。
パネル全体がグレーになり、各ボタンにはプッシュピンのアイコンが現れます。
使わない機能があれば、このプッシュピンアイコンをクリックしましょう。
もちろんクイック設定パネルに表示されなくなるだけで、機能そのものが使えなくなるわけではありません。
いちど非表示にしたものも、下にある［追加］ボタンをクリックすれば再び追加できます。
また、初期に表示されている以外にも次の5つの設定を追加できます。
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キーボードレイアウト
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キャスト
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モバイルホットスポット
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近距離共有
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表示
クイック設定に機能を追加する。
これらを追加すると、次のようにパネルが拡大されます。
ボタンを追加した状態。
一例として［表示］をクリックしてみましょう。
するとマルチディスプレイでの画面表示方法を選択できるようになります。
ディスプレイの表示コマンド。
クイック設定は名前のとおり、手軽に設定を変更するためのショートカット的な機能です。